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ゲームセンター回顧録 バブル後期編 バトルテックセンター!

今から10年ほど前、ゲームファンを魅了したロボット対戦ゲーム『バトルテック』。今や知る人も少なくなったこのゲームの魅力を、ネット対戦ゲームが流行る今だからこそ、再検証してみましょ!

執筆者:安達 孝之

■バトルテックってナニよ!?
『バトルテック』って知ってる? こう聞くとボードゲームやパソコンゲームが真っ先に頭に浮かぶ人も多いだろう。ここで私が上げたバトルテックとは、このゲーム専門のセンターそのものを含むゲームシステムのコトね。

簡単に説明すると、カプセルのようなコックピットに座り、ロボットを操縦し、チーム対戦をするというゲーム。同時に8人まで対戦が可能で、このゲームを遊べる所を『バトルテックセンター』と呼んでいた。呼んで"いた"。そう過去形です。

今から10年ほど前、全盛期を迎え、残念ながら私が知る限り、日本では4年ほど前にこのセンターは姿を消した。当時、バトルテックセンターが入る渋谷のドクタージーカンス(宇田川町近辺)では、このゲームの他にも光線銃を持ち、施設内でチームバトルするゲームなども入り、ハイテクテーマパークとして人気を誇っていた。


■証言! あれはプチテーマパークだった!!
このゲームシステムの秀逸さを語るには、まずバトルテックセンターについて説明しておかなきゃなるまい。まずここではプレー前にブリーフィングなる打ち合わせがある。これはスタッフからルール等の確認や説明、そしてチームメンバー同士での作戦確認などを行うもの。

今のネット対戦ではロビーで行える作業だが、対応するスタッフが兵士口調で対応してくれるなどムードを盛り上げ、"生"の良さを実感。また、バトルテックセンターの作りも基地のような内装で演出に一役買っていた。

例えるなら、このゲームはディズニーランドのジャングルクルーズのようなものだったのだろう。そしてこのバトルテックセンターがちょっとしたプチテーマパークだったというワケだ。


■ムズカシイがクセになる楽しさ
バトルテックは演出にも凝っていたが、ゲームとしてもまた大きく魅力的なゲームだった。ロボットの操作はコックピット内のボタン、トリガー、ペダルで行うのだが、この数が多いこと多いこと……。

このゲームで操作するのは、砲塔などの兵装を付けた二足歩行ロボット。武器ひとつとってもボタンが違うし、歩き方も上半身を動かしながらなどの複雑な動きができる。故に、パイロットたるものに求められる操作はかなりの難易度だったりする。

もちろん初心者の為に操作を簡略したモードなどもあった。が、これが他のプレーヤーの手前、ひどく自尊心を傷つけられたりした。某ロボットアニメのように、説明書片手にいきなりロボットを操縦するなんてことできるかいなっ!! なんて愚痴も出たり。まぁ、それだけヤリがいがあったということなんですねぇ。
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