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大阪のゲームセンター経営者が風営法違反 違法景品でついに逮捕者が!

2月初旬、大阪府でゲーム場経営者が、違法景品で営業していた為、風営法違反の疑いで逮捕。未だ違反景品による営業が減らないゲームセンターの現状とともに、このニュースを真剣に考えてみましょ

執筆者:安達 孝之

■違法景品でついに逮捕者が!
ついにというべきか、2月初旬、大阪府でゲーム場経営者が、風営法違反の疑いで逮捕されたという。その容疑内容は、高額な物品やアダルトグッズをクレーンゲームの景品として提供したのではないか、ということ。

この事態を受け、AOUこと、(社)全日本アミューズメント施設営業者協会連合会は、機関誌のニュース欄に掲載、同協会加盟会員に向けて、健全営業を推進する為の施策と協力の願いを再び掲載。ちなみに、今回逮捕されたのはAOU会員ではない。

このニュースを聞いて「なんで? たかが景品ぐらいで逮捕なの?」なんて思う人もいるのでは? これは風営法によって、厳しく景品として使用できるものの最高額などがきっちり決められてまして、当然、これを逸脱すれば違法、逮捕となるわけです。詳しくはコチラの記事をチェック。

■それはゲームじゃなくてギャンブル!!
こんなニュースを聞いて、それが法を犯していたとしても、「景品に高いモノが合った方がやりがいがある」なんてな人もいるんでしょうね。確かに、額面の高いモノや、高値で取り引きされるチケット類などが、「1プレーで手にはいるかもしれない」と思えば魅力的。

だが、そこまで行けばもうゲームじゃなくて立派なギャンブル! さらにギャンブル性が高まれば、景品が本当に獲得できるモノなのかも怪しくなってくる。高額なモノを景品とする以上、商売をする側のゲームセンター運営者としてはそれなりの利潤を出さなければならない。となれば、ゲームの設定もそれなりに厳しくなってくる。

また、ゲームセンター運営者によっては、「いくらプレーしても取れない」景品をゲームに置くことだってできる。もちろん、今ある違法景品を置いているゲームセンターの中には良心的なところもあるでしょうが。

■"アングラ店"にご注意を!!
皆さんは「アングラ店」という言葉をご存じだろうか。これは、バカラやルーレットなどのゲームをギャンブルとしてプレーさせる非合法カジノ。摘発を逃れるために、ゲームセンターを装ったり、会員のみ入店を許すなど、その業態から「アングラ店」などと呼ばれているようです。

実は以前、このアングラ店に、ゲームセンターでお馴染みのメダルゲームが改造され、ギャンブルに使用されていた、なんていう話を聞いたことがある。そこへ行ったという知人の話によれば、その店は大阪の繁華街にあって、その店の外観は一見、小さな雑居ビルに店舗を構えたビデオゲーム中心のゲームセンターに見えたようです。

だが、店内に入ると、同じ客と思われた人物に奥へ案内され、メダルの購入を勧められる。そのメダルの最低購入額は1万円。この時点でアングラ店の一種とわかったようですが、時すでに遅く、ゲームの結果は惨憺たるモノ。20分もたたずにメダルはなくなり、早々に退店してきたとか。

まぁ、そんなアングラ店はかなり極端な例ですが、高額な景品などで客を煽る業態が広がれば、こうしたアングラ店とゲームセンターの境界がどんどんあいまいになっていくような気がするのは私だけでしょうか?

■ゲームセンター不遇の時代の再来は真っ平御免!
「ゲームセンターは不良の巣窟」、そんな言葉がPTAや学校関係者から叫ばれていたあの頃から考えると、ゲームセンターはずいぶんイメージを変えました。今や家族や友人、恋人を連れ立って遊べる立派なアミューズメントスポット。

しかし、こうした風営法を逸脱するような店舗が増えていけば、一昔前のゲームセンターに戻ってしまうのでは。ついそんな不安を抱いてしまいます。そんな事態を避けるべく、業界団体などは健全営業に向けて様々な施策を発表、取り組んでます。

ですが、お客である私たちが、そういった高額な景品を用意するなど不健全な営業を求めない限り、なかなか無くならないのでは? ここはひとつ、明らかに800円を超える額の品や金券など、違法だと思える景品が用意されたゲームをプレーしないようにしましょうよ。

<関連サイト>
AOU公式サイト
JAMMA公式サイト
※記事内容は執筆時点のものです。最新の内容をご確認ください。

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