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業務用ゲームにリサイクル法は無し! 産業廃棄物に埋もれるゲーム筐体

リサイクル法が整備されて産業廃棄物の違法投棄が問題になる中、実は、業務用ゲームの多くがリサイクルされず、産業廃棄物として処理されている。今日はプレーする手を少し休めて、環境について考えてみない?

執筆者:安達 孝之

■処分される中古ゲームの3分の2は産業廃棄物
コンピューターや家電製品の多くがリサイクル法で回収、再利用が進められている中、ゲームセンターで現役生活を終えたゲームやその筐体の多くが、産業廃棄物として廃棄されてるって知ってました? 

これは、消費流通部会下部組織が、昨年11月にJAMMA(社団法人 日本アミューズメントマシン工業協会)の正会員(アミューズメントマシンの製造または販売を営む法人及び個人並びにこれらの者を構成員とする団体)52社だけを対象にした「中古機械の処分に関するアンケート調査」で明らかになったもの。

ちなみに、この調査で調査に協力した団体が回答した年間での中古機器の処分量は31,878台。その内訳は以下の通り。


Q.中古機械の処分の内訳は?



まだまだ稼働して、営業に利用できる範囲であれば、国内、または海外へ。機器のパーツ自体に利用価値があるなどの場合はリサイクル。そしてこれらの範囲外であると判断された全体の約3分の2もの機器が産業廃棄物として処理されていた。

■一方で進むメーカー独自のリサイクル
ユーザーとしては、「このような現状で大丈夫なの?」とつい思ってしまうが、このアンケートに協力した団体の多くが部品・基板等を再利用のために取り外し、自社製品、または中古品などとして発売をしている。

中には、再生プラスチックやリサイクル可能なセパレート盤面を採用を積極的に採用しているメーカーもある。だが、現実にはゲームセンターなどアミューズメント機械の最終使用者による不法投棄が年間10件くらい発生しているとの声もアンケートに寄せられていた。。
実はワタシも、先日、様々な業界から廃棄される産業廃棄物を収集、運搬のみ行う業者を覗いてきたんですが、電子機器関連として選り分けられたゴミの山にはどこかでみたようなゲーム機も。
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