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口コミでおすすめの文芸映画(邦画)(3ページ目)
「Good Answers」にご投稿いただいた、“口コミでおすすめの文芸映画(邦画)”をオールアバウトがセレクト。
記事一覧
人間の汚い感情を美しく「美しさと哀しみと」
投稿記事2人の大女優の若かりし頃の出演作■おすすめの理由若かりし頃の加賀まり子さんが大変美しく、自分にとってはそれだけでも観る価値がありました。坂見けい子という妖艶で小悪魔的な女性を演じています。今でもきれいと思う女優さんの一人ですが、若い頃にこんな魅力を持っていたのかと新たな発見がありました。彼女に反する...続きを読む
大奥に召されたことによる三姉妹の愛憎劇「大奥絵巻」
投稿記事東映の大奥シリーズ第3弾大奥に召されたことによる三姉妹の愛憎劇第十一代将軍徳川家斉の側室(御台所)が三十路になり、お辱を辞退したころ、家斉は大奥にやってきた三姉妹の次女おあき(長女の部屋子)に目をつけます。家斉はやがておあきに執心するようになり、他の愛妾に目を向けなくなったため、御台所の地位は揺らぎ...続きを読む
世界中で読まれた不朽の名作「砂の女」
投稿記事国内外でも高い評価を受けた「砂の女」■おすすめの理由不朽の名作として多くの人に読まれてきた安部公房の作品を映画化したこれまた、不朽の名作。原作を読んだ方にはぜひ、映画も観て欲しい一作であり、また映画を観た方には原作も読んで頂きたい作品です。作品の舞台となる砂丘地帯。まず、冒頭からすぐには馴染みのない...続きを読む
ヒューマニズムにこだわった黒澤映画の集大成
投稿記事貧乏を扱った映画なのに全体的に漂う大作の風格■おすすめの理由山本周五郎の『赤ひげ診療譚』の映画化です。黒澤明監督は、複数の物語を描いた短編集を、共同脚本の小国英雄、菊島隆三、井手雅人と共に、養生所とむじな長屋の群像劇に集約し、未熟な医師・保本の目を通して描く連続性を持った話にしました。同じく周五郎の...続きを読む
山本周五郎の世界感を堪能「冷飯とおさんとちゃん」
投稿記事当時の大スター中村錦之助が性格の異なる三役を見事に演じ分ける■おすすめの理由この映画は、山本周五郎の三つの短編を集め、それぞれを独立した形で描いていますが、トータルとしては江戸時代を描いた周五郎の世界が堪能できるように構成されています。これはオムニバス形式と呼ばれる作り方です。当時の東映の大スター中...続きを読む
様々な感情の浮き沈みを経験して人生悟る「女の一生」
投稿記事若かりし日の田村正和と岩下志摩の共演!モーパッサンの女達の庭を題材に描いた文芸映画です。長い闘病生活を終え回復した信子は、帰省。両親やお手伝いの民子にあたたかくむかえられます。そしてハンサムな男に出会い結婚。幸せいっぱいの日々をおくります。しかし夫がじつは財産目当てで信子と結婚したことがわかり、しか...続きを読む
悲劇の女の一生を強く生きるヒロイン「河内カルメン」
投稿記事野川由美子さんが演じる、女版寅さんのような作品今東光の小説、河内カルメンを映画化した作品です。治安の良くない、貧しい家に育った露子は、色気のある美人。ある時集団に強姦されてしまいます。家に帰ってみれば、母が坊主と密会中。もう嫌だ!と大阪に飛び出してきました。たくさんの男と関係を持ちながら、キャバレー...続きを読む
顔だけでなく人格まで別人に、狂気的な「他人の顔」
投稿記事人間の本性を垣間見る、60年代らしい作品■おすすめの理由安部公房の「他人の顔」を映画化した作品。豪華キャストで仲代達矢(夫役)、京マチ子(妻役)、平幹二朗(医者役)、岸田今日子(看護師)の若い時代を堪能できます。安部公房らしい不思議な不気味なストーリーで、やはりモノクロの画像が不気味さと怖さを引き立...続きを読む
国際的に高評価!じっとり怖く不気味な世界「砂の女」
投稿記事見ている側までも実感できそうな、不思議で不気味なストーリー■おすすめの理由近代日本文学傑作の一つとされている安部公房の長編小説「砂の女」を映画化した作品。原作は英語をはじめ二十数ヶ国語で翻訳され、映画も国際的に高く評価されています。まず原作を読んであまりにも不思議で不気味なストーリーに惹きこまれまし...続きを読む
銀山温泉を駆けるラストシーンが美しい「乱れる」
投稿記事戦争で夫に先立たれた戦争未亡人を主人公にした作品戦争未亡人を主人公とした映画は数多あるが、それだけ戦後の日本には一人残された妻というのが多かったということを証明するもので、そしてまた、映画が、どれだけ彼女らを励まし、明日へ踏み出す力になったか知れない。「乱れる」は、結婚間もなく戦争により夫に先立たれ...続きを読む