映画
口コミでおすすめの文芸映画(邦画)
「Good Answers」にご投稿いただいた、“口コミでおすすめの文芸映画(邦画)”をオールアバウトがセレクト。
記事一覧
モノクロで昭和30年代初頭を再現「泥の河」
投稿記事アカデミー賞外国語映画賞にノミネートされた作品■作品名泥の河(81)■監督小栗康平■主演田村高廣、藤田弓子、加賀まりこ■DVD販売元松竹■おすすめの理由この映画は、宮本輝の作家デビュー作を、小栗康平が自主製作の体裁で監督しました。昭和30年代初頭の大阪を舞台に、川べりの食堂に住む少年と、対岸に繋がれ...続きを読む
叙情的な映像美と若々しい躍動感が魅力の「潮騒」
投稿記事三島由紀夫原作の若い男女の愛と青春を描いた物語■作品名潮騒(1975)■監督西川克己■主演山口百恵、三浦友和■DVD販売元EMIミュージック・ジャパン■おすすめの理由三島由紀夫の小説「潮騒」を原作にしたこの作品は、4回目の映画化で、ホリプロ創立15周年記念作品です。美しい伊勢湾にある島を舞台にした、...続きを読む
人間の汚い感情を美しく「美しさと哀しみと」
投稿記事2人の大女優の若かりし頃の出演作■おすすめの理由若かりし頃の加賀まり子さんが大変美しく、自分にとってはそれだけでも観る価値がありました。坂見けい子という妖艶で小悪魔的な女性を演じています。今でもきれいと思う女優さんの一人ですが、若い頃にこんな魅力を持っていたのかと新たな発見がありました。彼女に反する...続きを読む
大奥に召されたことによる三姉妹の愛憎劇「大奥絵巻」
投稿記事東映の大奥シリーズ第3弾大奥に召されたことによる三姉妹の愛憎劇第十一代将軍徳川家斉の側室(御台所)が三十路になり、お辱を辞退したころ、家斉は大奥にやってきた三姉妹の次女おあき(長女の部屋子)に目をつけます。家斉はやがておあきに執心するようになり、他の愛妾に目を向けなくなったため、御台所の地位は揺らぎ...続きを読む
世界中で読まれた不朽の名作「砂の女」
投稿記事国内外でも高い評価を受けた「砂の女」■おすすめの理由不朽の名作として多くの人に読まれてきた安部公房の作品を映画化したこれまた、不朽の名作。原作を読んだ方にはぜひ、映画も観て欲しい一作であり、また映画を観た方には原作も読んで頂きたい作品です。作品の舞台となる砂丘地帯。まず、冒頭からすぐには馴染みのない...続きを読む
ヒューマニズムにこだわった黒澤映画の集大成
投稿記事貧乏を扱った映画なのに全体的に漂う大作の風格■おすすめの理由山本周五郎の『赤ひげ診療譚』の映画化です。黒澤明監督は、複数の物語を描いた短編集を、共同脚本の小国英雄、菊島隆三、井手雅人と共に、養生所とむじな長屋の群像劇に集約し、未熟な医師・保本の目を通して描く連続性を持った話にしました。同じく周五郎の...続きを読む
様々な感情の浮き沈みを経験して人生悟る「女の一生」
投稿記事若かりし日の田村正和と岩下志摩の共演!モーパッサンの女達の庭を題材に描いた文芸映画です。長い闘病生活を終え回復した信子は、帰省。両親やお手伝いの民子にあたたかくむかえられます。そしてハンサムな男に出会い結婚。幸せいっぱいの日々をおくります。しかし夫がじつは財産目当てで信子と結婚したことがわかり、しか...続きを読む
銀山温泉を駆けるラストシーンが美しい「乱れる」
投稿記事戦争で夫に先立たれた戦争未亡人を主人公にした作品戦争未亡人を主人公とした映画は数多あるが、それだけ戦後の日本には一人残された妻というのが多かったということを証明するもので、そしてまた、映画が、どれだけ彼女らを励まし、明日へ踏み出す力になったか知れない。「乱れる」は、結婚間もなく戦争により夫に先立たれ...続きを読む
軽薄な色男を市川雷蔵が完璧に演じる「好色一代男」
投稿記事井原西鶴の処女作が原作、色男の結末とは色男、世之介は、さんざん女性と関係をもったあげく、死の間際にあった父親にさる言葉でとどめをさし、手に入った遺産をまた女遊びにつぎ込む。役所から目をつけられ、居場所がなくなると、「好色丸」なる船に乗り、どこにあるとも知れない「女護が島」を目指して日本を出る、という...続きを読む
高評価を受けた青春映画の金字塔「若者たち」
投稿記事人が生きるためには何が必要か?ディスカッションドラマの金字塔1966年、フジテレビで放送され高く評価された同名テレビドラマの映画版。ブローサイド・フォーによる主題歌は今でも有名で、学校の合唱コンクールでもよく歌われています。早くに両親を亡くし弟妹たちの親代わりで、設計技師として働く長男・太郎を田中邦...続きを読む