中国茶
中国茶の基礎知識(2ページ目)
中国茶を知る場合のスタートラインを取り上げました。区分、産地、製造方法など、中国茶についての基礎知識からはじめてみましょう。
記事一覧
「中国茶指導・老師」、通信教育開始
ガイド記事平田 公一中国茶指導「老師」資格とは?中国茶文化研究会のある中国茶葉博物館中華人民共和国の国家資格である「中国茶藝師」の資格は、今では多くの人が資格を取得しています。一方で、中国茶藝師資格の設置趣旨は、「国家職業標準茶藝師資格要項」によると、もともと中国国内での茶館経営における「従業員に対する職業能力の向上を...続きを読む
茶の原産地と分化
ガイド記事平田 公一茶樹の生誕古生代、新生代年表ツバキ属(Camelia)の近縁種である厚皮香属(Terotraemia)は、遠く太古の恐竜が生息していた白亜紀に起源したといわれますが、茶樹は、時代を下った6500万年前から始まる新生代第三紀に誕生したとされています。このように気の遠くなるぐらいの年月を経て、茶樹はツバ...続きを読む
中国茶の歴史1:神農と茶の発見
ガイド記事平田 公一中国茶の歴史を辿っていくと、まずは、神農(しんのう)という名前が出てきます。唐代に初めて茶の総合的な書物として陸羽が著した『茶経』には、七之事(第七章、茶の史料)の冒頭で「三皇。炎帝神農氏。」(三皇では、炎帝の神農氏。)と、神農の名前を真っ先に挙げています。この神農という人物はどうして中国茶や喫茶の...続きを読む
CHAとTEA
ガイド記事平田 公一茶の発祥の地から世界各地にお茶が広まっていったのは1500年代になってからのことでした。これは中国茶の歴史から見ると、ほんの最近のことといえるでしょう。もちろん中国とヨーロッパの交易は、シルクロードを通じてもっと古くからあったわけですが、茶の交易に関しては、アラビア止まり。この当たりのことを、「茶」...続きを読む
「茶」の文字の変遷と確立
ガイド記事平田 公一中国茶のバイブル、陸羽の『茶経』茶の文字茶の原産地中国において、「茶」の字が初めて成立したのは唐代になり陸羽(りくう)が『茶経(ちゃきょう)』(758年)を著したときだといわれています。それ以前は「苦菜」(苦い味のする植物)一般を指す言葉として発展してきました。そのため、「苦い」という意味を表示した...続きを読む
中国茶の分類:形状分類
ガイド記事平田 公一中国茶の茶葉の区分は、代表的名六大茶区分の他に、茶葉の形状で区分する方法があります。これは茶の品種、栽培条件、茶葉の品質、製茶工程などには着目せず、単に茶葉の形状で分類した方法で主に12種類に区分されています。今回は、その分類を見てみることにしましょう。条形条形茶とは、茶葉の形状がストレートなもので...続きを読む
中国茶の分類:六大分類(1)
ガイド記事平田 公一中国茶を区分するのは非常に難しい作業ですが、安徽農業大学教授陳椽先生(1999年11月23日逝去)が『六大分類法』を確立されたことにより、基本的なことを整理することが容易にできるようになりました。実際にいろんなお茶を飲んでいくと、感覚的には六大分類法にぴたりと当てはまらないようなお茶にもたびたび出会...続きを読む
中国茶の分類:六大分類(2)
ガイド記事平田 公一青茶(qingcha)武夷岩茶(福建省)日本でも有名な烏龍茶を代表格とする、半発酵茶(不完全発酵茶)が青茶です。清代(1855~)に製法が確立され、緑茶の「鮮爽慈味」と、紅茶の「濃厚香気」を併せ持つ、福建省・広東省・台湾に集中して生産されるお茶です。東南アジアを初め各地に広がって行った華僑が好むこと...続きを読む
茶の学名と分類
ガイド記事平田 公一茶樹(狭山の茶園・やぶきた)茶の学名茶はツバキ科(Theaceae)の植物です。学名はCamelliasinensisです。まず、基本知識として、学名とはなにか、ちょっと紐解いて見ましょう。現在、植物の学名は「ラテン語」によって表現されます。これは万国共通となっています。通常、植物学の分類として、科...続きを読む
中国茶の産地-4つの茶区
ガイド記事平田 公一中国四代茶区「中国丸ごと百科事典」の地図を加工。以下の地図も同様。中国のお茶産地は、中国中に広がっています。陸羽の『茶経』に「茶は南方の嘉木」と在るように、南の亜熱帯地帯を中心に産地が形成されていますが、中国の地図を見てみると、中国の真ん中を流れている長江を境目に北と南に分けることが出来ます。もう少...続きを読む