クイズの答え 実は全部○です!
実は、前ページの設問すべてが交通事故傷害保険の支払い対象の事故です。交通事故傷害保険の中身を確認してみましょう。交通事故というと車やバイクなどを想像すると思いますが、交通事故傷害保険のポイントは保険約款上規定されている交通乗用具というものについて理解することです。以下、保険の約款から一部抜粋します(少し表現をやわらかくしています)。
■交通乗用具とは?
電車、自動車、原動機付自転車、自転車、飛行機、船舶等(主なもの)をいいます。もう少し細かく出すと、モノレールやケーブルカー、ロープウエー、スノーモービル、ベビーカー、エレベーター、エスカレーターなどまで含みます。
■交通事故とは?
○運行中の交通乗用具に乗っていない場合
・運行中の交通乗用具との衝突・接触
・運行中の交通乗用具の衝突・接触・火災・爆発等
○運行中の交通乗用具に乗っている場合や乗客として改札口を有する交通乗用具の乗降場構内(要は駅などの改札口の内側ということ)にいるときに被った事故やケガ
このように意外と補償の範囲は広いのです。また保険ですからもちろん支払いの対象とならない事故もあります。飲酒運転・無免許運転による事故など対象とならないものもありますから、契約時に確認しておきましょう。
交通事故傷害保険の通院給付の補償
なお近年、通院給付金の料率がかなりアップしています。通院の補償がなかったりあっても少なかったりします。限度日数も以前は90日が主流でしたが、最近は30日に減らしているところもあります。同様のことを他の傷害保険の記事でも書いていますが、損保の傷害保険関係の通院補償は通院だけでも支払われるので本来使い勝手の良いものでした。ただ上記のように保険料がアップしていたり、補償される日数が少なかったりします。
予算と相談しながらプランを考えてください。安くみせているものは、特に通院補償がそれなりです。いまは保険料もそれなりにするので最後は予算とのバランスです。
交通事故傷害保険と自転車保険
近年、「自転車保険」として販売されているもののほとんどがこの交通事故傷害保険です。補償内容を見ると自転車以外の交通事故まで補償対象になっているのでよく見てください。なぜこのことを知っておく必要があるかというと、自転車だけの事故の保険と思っていると保険金の請求漏れがでる可能性があるからです。例えば自転車保険に加入していると思っていて、エスカレーターで転倒したとか駅の改札口の中で転んで怪我をしたとき保険金のでるイメージを持てますか。
怪我をしたらまずは契約先の保険会社にダメ元で照会してみるくらいのつもりでいてください。交通事故傷害保険でいうところの交通乗用具の意味と補償する範囲を確認しておくことが、この保険を理解するポイントです。
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