ふたりで学ぶマネー術/ふたりで学ぶマネー術

結婚しても共働きを当たり前にしよう!

共働きを当たり前にすることは、国の政策かつ会社の方向です。でも、共働きを当たり前にして活用するのは私たち自身。共働きのメリットを知ろう!

山崎 俊輔

執筆者:山崎 俊輔

企業年金・401kガイド

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4)共稼ぎなら、住宅ローンにも有利

共稼ぎのほうが、住宅問題においても有利です。これも見逃せないメリットです。

まず、賃貸暮らしをしている場合などに住宅手当が受けられる会社の場合、契約書を上手に作っておけば、夫婦双方の会社から住宅手当をもらえたりします。うまくいけば、家賃のほとんどを払わずにすむ場合も。賃貸契約書を夫婦の連名にするだけでクリアできる場合もありますので、ぜひ確認してもらえる手当は必ずもらうようにしましょう。仮に月額2万円の手当でも年間24万円の負担減は見逃せません。

次に、住宅購入を考える場合においても共稼ぎのほうがパワフルに計画を進められます。頭金は多いほど返済がラクになりますが、所得が多いほど貯蓄をする余力も高まりますから、共稼ぎのほうがたくさんの頭金を用意することができます。

あるいはローンを借りる際の信用評価や返済計画においても、共稼ぎのほうが有利に進みます。二人の合計所得を示すことができれば、より多くのお金を借りることができるでしょう。

とはいえ、借りれる額いっぱいを借りる必要はまったくありません。共稼ぎの合計所得に過度に依存して大きな住宅ローンを組むことはとても危険だからです。たとえば、産休・育休でしばらく妻の収入が下がることになった場合に、途端に住宅ローンが返せなくなるような無理な返済計画にしてしまっては、子どもも作れませんし、おちおち病気もできません。むしろ共稼ぎによる高い年収を背景に、金利等の有利な条件を得られるかどうかにより注目するといいでしょう。

共稼ぎの場合、もっとも大きなメリットはローン返済を強力に推し進められることです。共稼ぎの高い収入をベースに返済額を増やせば返済期間が短くなり、ひいては利息を払う額も少なくできます。ローン設定時の返済額を高くしてもいいですし、妻の稼ぎを貯めては繰り上げ返済に回していくのもいいでしょう。

私の知り合いでは共稼ぎでがんばって返済に努めたことで、50歳の頃には2軒目(別荘)を手に入れた人もいます。誰でもがんばれば総返済額で数百万円のトクをすることができるはず。共稼ぎを有利に活かした住宅取得をしてください。

→共稼ぎは年金もアップ!

はじめに合計の所得アップ!自分のお金をゲット!子育ても有利!住宅ローンも有利だ!老後の年金もアップ!まとめ
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