ヨガの起源・歴史
私たちのライフスタイルに欠かせないヨガ |
現在私たちが接しているのは、体を動かすことで心や魂のバランスをコントロールするという考え方のもとに発展した「ハタヨガ」と呼ばれるヨガ。体を動かすこと以外に、瞑想・心理のコントロールを目的とする「ラージャヨガ」、奉仕の精神を養う献身的な「カルマヨガ」など多数あります。
インドではこれらのヨガを総合的に行いますが、現在私たちが接しているヨガは主にハタヨガということになります。
ヨガの主な種類・流派
N.Y.やハリウッドから伝わり人気に火がついたヨガには、多くの種類や流派があるのはご存知でしょうか? 最近では、日本でもいろんなスタイルのヨガができるようになりました。精神的な目的が強いヨガから、身体的なアプローチを考えてアレンジされた流派など、より自分に合ったヨガを皆さん楽しんでいます。以下に日本で人気の高いいくつかのヨガを紹介しますが、ここでは紹介しきれないほどヨガには多くの種類が存在します。(以下、50音順で紹介)
■ アイアンガーヨガ
アイアンガーヨガとは、B.K.S.アイアンガー師の長年の修行と研究によって編み出されたヨガメソッド。解剖学、心理学をもとに、伝統的なヨガに研究・改善を加えて進化させたもので、近代的なヨガに最も大きな影響を与えたヨガの1つと言われています。
同師が考案したヨガブロックやベルト等の補助的な道具を使うことで、年齢や特定の障害のある人でも少しずつ柔軟性や自信を築くことができ、現在、世界中で最も多くの人々に愛されているヨガとも言われています。
■ アシュタンガヨガ
インドのS.K.パタビ・ジョイス師の長年の修行と研究によって編み出されたヨガ。太陽礼拝とスタンディングポーズ、逆さのポーズなどから構成され、途切れることなく決まったポーズを積極的に行うのが特徴。
ダイナミックな動きから西洋での人気は高く、同じく西洋で人気のパワー・ヨガのベースとなっているスタイルでもある。
■ 沖ヨガ
戦時中インドに派遣され、ヨガと出会った沖正弘師によって考案されたヨガ。ハタヨガをベースに、中国の陰陽道や東洋の伝統医療を総合的に体系化している。ヨガの教えに東洋思想や整体法、自然食、禅や瞑想などを組み込み、幅広い層に支持されている日本ヨガの草分け的存在。
■ クンダリーニヨガ
オリジナルの呼吸法で、体内エネルギーを活性化するとてもパワフルなヨガ。格闘家やアスリートに大変人気が高い。独特の呼吸法は「火の呼吸」ともいわれ、脂肪燃焼効果が極めて高く、急激な環境変化やストレスに対し柔軟に対処できる精神も鍛えてくれる。
■ シバナンダヨガ
「癒しのヨガ」とも言われているシバナンダヨガは、西洋医学の医師だったスワミ・シバナンダヨガ師の解釈により、古代からあるヨガを西洋医学を否定することなくまとめ直した、世界的に普及しているヨガ。
ポーズ、瞑想、呼吸の3つを同等に重要なものとし、心と体のバランス感覚を取り戻します。現代人のライフスタイルに取り入れやすく、世界ではもちろん、日本でも非常に人気の高いヨガ。
■ パワーヨガ
運動量が多く、ボディメイクに威力を発揮したことで世界的ヨガブームの起爆剤となったのがこのパワー・ヨガ。インドで行われていたヨガをアメリカ人がアレンジしたエクササイズヨガです。短期間でも効果を実感でき、初心者でもその効果を得られると世界中で人気。
運動量が多いので、基礎代謝が改善し集中力もアップ。レッスン後には、深い充実感が得られるため、ストレス解消にもつながります。
■ ビクラムヨガ
ビクラム・チョードリー師が考案した、室温40度・湿度55%で26のポーズを行うヨガ。高温高湿の中でポーズを行うことで、柔軟性が高まり発汗効果が非常に高いのが特徴。その高い運動効果から、多くのハリウッド女優たちから支持されている。
■ マタニティヨガ
妊婦の健康と安産準備のために行われるヨガ。心と体にリラックス効果が得られ、体力を養い、出産時に必要とされる腹筋や柔軟性などの機能を高める。刻々と変化する自身の体と向き合うことで不安解消の効果も得られ、胎児にも良い影響を与えると言われている。
■ リストラティブヨガ
「リストラティブ」とは、回復させるという意味。ヨガ用の各種ツール、毛布やクッション、ベルト、ブロックなどでポーズをサポートし、無理のない姿勢でゆっくりとポーズ行います。本来の健康な身体へ回復するために考案されたこのヨガは、ゆっくりとポーズを行うことで疲労やストレスを和らげてくれる。