バラエティに富んだ食卓、イスラエル料理
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ヒヨコ豆と香辛料や野菜と共にこねて揚げた「ファラフェル」 ©Israel Wonders (www.goisrael.com) |
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ヒヨコ豆のペースト「フムス」 ©Israel Wonders (www.goisrael.com) |
国民の8割がユダヤ教徒であるイスラエル。ユダヤ教には食に関する規定があり、食べるのに適したものは「カシュルート」と呼ばれ、その状態を表す形容詞には「コーシャー」という言葉が使われます。具体的には、豚肉や甲殻類の使用は禁止、肉と乳製品は一緒に調理してはいけない等、かなり細かい規定があります。もちろん、それらすべてを厳密に守っている人もいますが、一般的にはそこまで神経質になっていない人が多いよう。地中海に面した温暖な気候ゆえ、農作物が豊富に採れ、料理にはオリーブやオリーブオイルもよく使われます。また、世界各地のユダヤ人が移住してきた歴史から、さまざまな国の食文化も持ち込まれました。
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開放的なムードのレストラン ©Israel Wonders (www.goisrael.com) |
代表的な料理は、ユダヤ教独特の魚料理「ゲフィルタフィッシュ」、安息日に食べる煮込み料理「チョレント」、挽肉やタマネギのみじん切りを小麦粉の皮で包んだ「クレプラハ」など。アラブ料理も一般的で、ヒヨコ豆と香辛料や野菜と共にこねて揚げた「ファラフェル」、ヒヨコ豆のペースト「フムス」、トマトソースで卵を煮た「シャクシュカ」などをよく見かけます。