国魚「イリッシュ」が名物、バングラデシュ料理

ベンガル料理ともいわれるバングラデシュ料理。インド同様、マサラと呼ばれる複数のスパイスを混ぜたもので味付けした料理(いわゆるカレー)が広く食べられています。全体的にさっぱりマイルドな味付けで、ベンガル料理特有のマサラとしては、フェンネル、クミンシード、マスタードシード、フェヌグリーク、ニゲラの5つのスパイスを混ぜた「パンチホロン」があります。料理には魚がよく用いられ、とくに国魚に指定されている「イリッシュ」(ヒルシュ/ニシン科の魚)の燻製やフライが名物。現地では「チングリ」と呼ばれるエビも人気があります。また、フルーツにも恵まれ、ライチやマンゴー、バナナなど季節ごとの味覚を楽しめます。

インドやチベットの食が融合、ネパール料理

モモ
チベットから伝わった「モモ」。餃子のような形のほかに小籠包のように丸い形のも多い
ヒマラヤ山脈の麓に抱かれ、世界最高峰のエベレストを望めるネパール。料理にはインドやチベット、また地域によっては中国の影響も見られます。典型的なネパール料理といえば、豆のスープ「ダル」と蒸したライス「バート」という2つの言葉をつなぎあわせた「ダルバート」。いわば定食のようなもので、ライスとスープに加えて、おかずや「アチャール」(ピクルス)などが添えられます。おかずには野菜をスパイスで煮込んだカレー風味の「タルカリ」が定番。肉は高価なので特別なときに使われることが多く、ヒンドゥー教が国教であるため、牛肉は食べません。北部ではチベット料理の影響が色濃く、蒸し餃子風の「モモ」、そばやトウモロコシの粉を練って作る「ディード」などが食べられています。南部に行くとインドとの共通点も増え、右手を使って食事をする習慣もあります。