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男が手間隙かける、神戸ビーフのシチュー(2ページ目)

神戸ビーフを使った、男のビーフシチュー。別に難しいことは何もない。良い肉とのんびりした時間があれば、適当に作ってもうまい。塊の神戸ビーフが迫力の逸品に変身します。

執筆者:萩原 章史


材料(4~6人前)

肉質が固く、煮込みに向く牛肉の塊 今回はブリスケ(800g) ※たこ糸も。
※もちろん、切り分けた肉でもOKですが、細かい切り身はいただけません。

香味野菜 (この分の野菜は煮ているうちに溶けてしまいます)
ニンジン1本、セロリ4分の1、玉ねぎ1個、ニンニク1かけ、月桂樹の葉2~3枚、黒胡椒(粒)10粒程度、トマト(大)1個 ※私は好みでタカノ爪を入れます。
 
市販のデミグラスソース300gくらいの缶2個。

赤ワインをグラス1~2杯、辛口のウスターソースやトマトケチャップ適宜。
塩・胡椒も適宜。

付け合せ用の野菜適宜。(ニンジンやマッシュルームは最後に少し煮こみ、インゲンは茹でたものをあわせます)
※ジャガイモを煮ると、ソースがもたつくので、私はジャガイモを一緒に煮ません。

いずれにしても、そう厳密なものはないです。目指すは辛口のビーフシチューです。
特に塩気は最後に決めるくらいで、あまり最初にたくさんの塩を入れないことです。

シチューに取り掛かります

神戸牛のビーフシチュー
縛られた神戸ビーフ。迫力があります。
肉の塊をたこ糸で縛りますが、目的は肉を塊にすることですから、しっかりと緊縛状態にすれば、縛り方にはルールはないです。縛ったら、塩コショウをします。

フライパンに牛脂を入れて中火で加熱し、脂を溶かします。

脂が溶けたら、火を強火にして、肉にしっかりと焼き目をつけます。

焼け目がついたら、煮こみの鍋に移します。残った脂で香味野菜の玉ねぎ・ニンジン・セロリ、ニンニクを炒めて、肉を入れた鍋に移します。

神戸牛のビーフシチュー
香味野菜とじっくりと煮込みます。
肉にしっかりと被るくらいまで水を入れ、粒胡椒とローリエとトマトと赤ワインを入れて、強火にかけます。最初のうちはたくさん灰汁がでるので、丁寧にとります。
最初にたくさん出てくる灰汁を一通り取ったら、火を弱め、弱火でコトコト煮ます。

神戸牛のビーフシチュー
2時間ほどで、いい具合になります。
2時間くらい煮ると、肉がだいぶん柔らかになります。ここでいったん火を消して、息抜きをします。
※ここまでを初日にして、以降を2日目でも良いです。

冷めた鍋を再び中火にかけ、沸騰寸前まで温めます。また、灰汁がでますので、取ります。ここで、缶詰のデミグラスソースを入れ、火は弱火にします。
※ デミグラスソースを入れると焦げやすくなるので、火加減は弱い方が無難です。
※ 缶詰の中に残ったソースを洗う要領で、水を追加します。

このまま、時々かき混ぜて1時間くらい煮て、味をチェックします。酸味が欲しければ、ケチャップ少々、辛味が欲しければ、辛口のウスターソースを入れます。
塩気もこの時点を9分程度決めます。※もう少し塩が欲しいくらいにしておくこと。

神戸牛のビーフシチュー
マッシュルームや追加のニンジンを入れます。
ここに好みの野菜(きれいに切ったニンジンやマッシュルーム)を入れて、さらに30分ほど煮ます。しゃきしゃきの玉ねぎが好きな方は、食べる少し前に入れるのがコツです。

基本的に焦がさないで煮込めば、必ず味が凝縮して美味になります。
なお、最後の塩気のチェックは、少量のご飯にソースをかけて食べると良くわかります。ソースだけで味見をすると、作り慣れていないと、どうしても塩が薄めになります。

一晩置けば、なお濃厚です。肉にも野菜にも味が沁みます。お好みで太めのパスタもあいます。もちろん、ご飯にかけても美味です。

最後にもう1点

神戸牛のビーフシチュー
迫力の出来上がり。
シチューのソースは余ると思います。これは冷凍庫で保存し、次回のビーフシチューに混ぜても良し、ハヤシライスのソースにして良しです。
辛口のハヤシライスにしゃきしゃきの玉ねぎ、これがまた良いです。

大きなお皿に肉と野菜を豪快に盛り、自身で取り分けるのが粋です。ワインは早めに抜栓しておいて、客が席に着いたら、直ぐに始めましょう。

柔らかに煮込まれた、とび色の肉塊に歓声があがること間違いなしです。
4~6人楽しんでも、シチューの材料費は7000円程度。遊びと思えば安いものです。

【お取り寄せ情報】
神戸元町辰屋
※ブリスケはネットでは紹介されていませんが、問い合わせれば、取り寄せできます。


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