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知れば知る程美味しいイタリアパン トリノのパン☆グリッシーニ

イタリアを代表するパンのグリッシーニ。17世紀に誕生したと言われる伝説があり、かのナポレオンも大ファンだたとか! 簡単アンティパストのレシピとともにお楽しみ下さい。

沈 唱瑛

執筆者:沈 唱瑛

イタリアンの基本ガイド

アンティパスト
@Pane Italiano

トリノのパン
グリッシーニ

Grissini

 

イタリアのレストランに行くとパンのカゴが提供されます。
そこにはたいてい袋に入った長細いものがありませんか? それがグリッシーニです。1袋5本以上位は入っているこのグリッシーニですが、こちらもイタリアを代表するパンの一つです。通常のパンというと、中がふんわり外は香ばしくというイメージですが、こちらはそんなイメージが全くありません。

グリッシーニは、そもそもピエモンテ州はトリノ出身。クラッカーのような食感のスティック状の細長いパンです。

伝説では、1684年、トリノの有名なサヴォイア家のヴィットーリオ・アメデオ2世が、とてもかぼそい病弱な子供だったので、その母マリア・ジョバンナ・バッティスタ・ディ・ネモスが、宮廷医に息子が強くなるように、虚弱体質が克服できるように相談した所、食生活からの改善を指示され、その宮廷のパン職人アントニオ・ブルネロが消化が良く食べやすいパンを開発したのがはじまりと言われています。ちなみにこの息子は、父が早くに病気でなくなってしまったため、9歳でサヴォイアの公爵となりました。

当時のグリッシーニは、極上の小麦粉を水で良く練り、長いバトンのようなものでした。しかも少しねじれているのが特徴でした。

この息子ヴィットーリオ・アルデオ2世が、グリッシーニを気に入ったかはわかりませんが、このパンの発明は、世界中を虜にする程広まりました。

こと人気の高かったフランスPetits baton de Turin(トリノの小さなバトン)と言われていました。なにせナポレオンもこのグリッシーニの大ファンで、皇帝への定期配送便には必ずトリノのグリッシーニがあったとか。というのもフランスでは、ピエモンテ州以上のグリッシーニに最適な小麦粉、お水がなく、わざわざイタリアから運ばせたのでした、

その後、グリッシーニは、牛乳や油、酵母を入れたりしながら進化し続け、世界に広がっていき現在に至ります。

さて、そんなヨーロッパ中、世界中で有名になったグリッシーニの簡単アンティパストを御紹介します。17世紀の頃から食べられていたというパンのお話と共に召し上がってみてはいかがでしょうか?

グリッシーニの生ハム巻
Grissini con prosciutto


【材料】
グリッシーニ1本に対して生ハムスライス一枚

【作り方】

  1. グリッシーニに生ハムを巻き付ける。

【ポイント】

  • 生ハムは必ずイタリア製のものを使用して下さい。
  • 下から上にまんべんなく巻き付くように巻きます。
  • グラスに入れれば、パーティーシーン等の食卓を引き立てます


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※記事内容は執筆時点のものです。最新の内容をご確認ください。
※衛生面および保存状態に起因して食中毒や体調不良を引き起こす場合があります。必ず清潔な状態で、正しい方法で行い、なるべく早めにお召し上がりください。また、持ち運びの際は保存方法に注意してください。

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