いぼ結び・もやい結びとは?園芸における紐の結び方
園芸に役立つ紐の結び方とは
ハサミと紐は庭師の必需品 |
そんなお役立ちグッズでありながら、実のところ「結べていればOKでしょ」と何となくテキトーに結んでいたりしません?最近はビニールタイなど、簡易な結束紐も市販されていますしねぇ。
でも植物に使うなら麻紐や棕櫚縄(しゅろなわ)など、天然素材のほうが良さそうですよね。それにその時々の用途に適した結び方を覚えておけば、きっと作業もはかどるはず! ということで今回は、ガーデニング作業に役立つ基本の結び方をご紹介します。
<園芸・ガーデニングの紐の結び方 目次>
園芸・ガーデニングの紐の結び方1:本結び
まずは基本中の基本、「本結び」の結び方です。いわゆる「固結び」ですから、図解するまでもないかとは思いますが、うっかりすると「※縦結び」になってしまいがちなので、この際きちんと復習しておきましょう。※紐の組み方を間違えると結び目が図4のように横に互い違いにならず、紐端が上下に振り分けられてしまう「縦結び」に。縦結びは解けやすいので要注意です。
1.紐をクロスさせる | 2.互いに、ひとひねりする |
3.輪を作り、ひとひねり | 4.左右に引き絞り、完成 |
園芸・ガーデニングの紐の結び方2:固く結べ解きやすい「ねじ結び」
1.紐をクロスさせる |
2.輪を作り、間に紐を通す |
3.そのまま2、3回巻き、左右に引き絞る |
園芸・ガーデニングの紐の結び方3:解けにくい「二重巻き結び」
今度は、結んだあとに解けにくい、「二重巻き結び」です。植物に支柱を添えるとき、支柱側を二重巻き結びにしておくとずれることがありません。ただし植物の方は生長していくので、二重巻き結びではいずれ茎に紐が食い込んでしまいます。植物には、「もやい結び」など、余裕を持たせられる結び方をしましょう。
1.紐をクロスさせる | 2.手前に持ってきて…… |
3.「8の字」の形に | 4.そのまま左右に引き絞る |
園芸・ガーデニングの紐の結び方4:もやい結び
「もやい結び」とは紐端に輪っかを作る結び方で、船を繋ぎとめておく(もやう)ときに使う手法です。一度覚えてしまえば、案外簡単にしっかりと結ぶことができます。
この結び方は、ヨットやアウトドアで使うロープワークの基本中の基本と言われるものですから、マスターしておきたいですね。
1.輪を描き…… | 2.紐端を輪の下、上と通し |
3.左手紐端の下を通り | 4.始めに作った輪の中へ |
5.小さい輪の下、大きい輪の上を通り(青の点線部分が、作りたい輪) | 6.青点線の輪の大きさを調整して、輪と紐端を引き絞り固定 |
園芸・ガーデニングの紐の結び方5:いぼ結び
「いぼ結び」は、支柱などを十文字に組むときに使われる結び方です。上級向きで、覚えるのにちょっと苦労するかもしれませんが、チャレンジしてみてください。1.組んだ十文字に紐をクロスさせ、後ろで紐をひとひねりする | 2.左右の紐端を手前に返し、しっかりと引き絞る |
3.赤四角、×に交差した部分を押さえたまま、Aの紐を図のように巻く | 4.×部分は押さえたまま、Bの紐を3.で作った輪の中へ通す |
5.×部分を押さえたまま、3.と4.で作った輪を縮めていき、最後に引き絞る | 6.できあがりの裏側はこんな感じ。1.で紐を交差し忘れないように |
いかがでしたか?今回ご紹介した結び方は、ガーデニングだけでなく毎日の暮らしの中で、アウトドアでと大活躍するものです。本格的なガーデニングシーズンを前に、今のうちに練習しておきましょう!