バジルの育て方!バジルの香りは王様の香り⁉

バジルの育て方・楽しみ方

イタリアンで人気のバジル

古代ギリシアでは王家など貴人の香水や薬に使われたことから、「王様のハーブ(Basilikon phuton)」と呼ばれたバジル。日本では、水に浸した種で目に入ったゴミを取り除いていたことから、「メボウキ(目箒)」と呼ばれていました。

バジルが有名になったのは、イタリアンが注目されるようになってからのつい最近のような気がしますが、実は古くから私たちの生活とともにあったハーブなんですね。さわやかなバジルの芳香は、パスタやトマト料理にピッタリ!殺菌作用、消化促進作用もあるので、お腹をこわしやすい季節もバジルで乗り切りましょう!
バジルのデータ

バジルのデータ

 

バジルの種類

バジルには、
  • もっとも一般的なバジル「スイートバジル」
  • 矮性でコンパクトに育つ「ブッシュバジル」
  • 赤紫の葉を持つ「ダークオパール」
  • レモンに似た香りの「レモンバジル」
  • シナモンに似た香りの「シナモンバジル」
……など、この他にもたくさんの園芸品種があります。
このうちスパイスとして一般的に使われるのは、「スイートバジル」と「ブッシュバジル」になります。

 

バジルの種からの育て方

バジルの種
スイートバジルの種
バジルは、とても育てやすいハーブです。種の発芽率も良いので、種まき初心者さんでも大丈夫!お料理にもたくさん使えるので、バジルは種からの栽培がおすすめです。 種のまき時は、4月下旬~6月です。発芽適温が20℃以上と高いので、桜の開花後を目安に種まきをします。育苗箱、プランター、ポリポットなどに種まき用土を入れて土を充分に湿らせておき、ばらまきにするか、ピンセットや湿らせた楊枝の先を使って点まきにします。光を好みますので、覆土は必要ありません。給水は腰水で、適温であれば2~3日くらいで発芽します。

バジルは、湿り気のある肥えた土を好みます。気候が充分に暖かくなってから庭にまき床を作り直まきする場合は、種まきの一週間くらい前までに堆肥・腐葉土をすきこんでおきましょう。なお、低温注意報が出たり、遅霜のおそれがあるようなときは、屋内に取り込んであげましょう。
 
バジルの芽
プラグトレイにまいたバジルの発芽
丈夫な苗を育てるには、発芽後の間引きが肝心です。出揃った芽の葉が触れ合うくらいに育ったら、太くしっかりした芽を残すように、何回かに分けて間引いていきます。最終的に、ポットの場合は一つに一株、プランターや直植えの場合は株と株の間が10~15センチ間隔になるようにします。ポット苗は、本葉が10枚くらいになり遅霜の心配がなくなったら定植できます。日当たりと水はけの良い場所に植えてあげましょう!
なお、間引いた芽もお料理に使えるので、捨てないで利用しましょう。また、草丈が15センチくらいまで伸びたら、芽先を摘んで脇芽を出させましょう。これを繰り返すことで枝数が増えていきますよ。
   

苗から育てる

バジルの苗
ポット苗からなら、もっと簡単に育てられる
種まきはちょっと苦手……とか、種まきの時期を逃してしまったというときは、市販の苗から育てましょう。苗は遅霜の心配がなくなってから、日当たりが良く水はけの良い場所に植えてあげます。バジルは肥えた土を好みますから、植付け前に元肥を施しておきます。

初めは茎がヒョロンと一本だけのバジルも、芽を摘んで脇芽を増やしていく事でどんどん茂りますから、株と株の間は最低でも15センチくらいはあけておきましょう。プランターに植える場合は、よく根が張るよう少し大きめのプランターにします。
 

バジルの水やりと肥料のあげ方

バジルは夏の暑さにも強いハーブですが、乾燥は苦手です。水やりは鉢土が乾いてきたら、鉢底から流れ出るまでたっぷりとあげましょう。庭植えの場合、通常水やりの必要はありませんが、ひどく乾燥が続くようなときは我慢させずに水をあげましょう。乾燥防止に、株元をマルチングするのも一つの手です。
 
バジル
栄養は足りている?
またバジルは生育が旺盛なので、その分栄養も必要となります。 植付け前には元肥を施しておきますが、生育期間である6~10月の間は追肥として月に1~2回程度1000倍に薄めた液肥を与えましょう。

なお、水やりを繰り返しているうちに、土が目減りしてくることがあります。そんな時は、株元に土を足してあげましょう。株元に土を寄せてあげると、埋まった茎からも根が出てきて、しっかりした大きな株になります。
 

バジルの病虫害

バジルのように独特の香りがあるハーブでも、まれに病気になったりアブラムシやアオムシがつくことがあります。最終的には収穫して口に入れるものなので薬品は使わずに、アオムシは見つけたらすぐに割り箸などを使って捕殺します。アブラムシには牛乳スプレーが効きますが、噴射ノズルを使って水圧で吹き飛ばすのがもっとも手軽でしょう。

病気では、急に枝先がしおれて腐ったようになる軟腐病にかかる場合があります。このような症状があらわれたら、株は焼却処分するか生ゴミとして処分します。細菌による病気なので、発生した場合は植えていた鉢土も新しくしましょう。

 

挿し芽で殖やす

バジルは種まきだけでなく、挿し芽でも殖やすことができます。挿し穂にする茎は、枝先の方に4~5枚葉をつけてカットし、湿らせた挿し芽用土(小粒の赤玉土でもOK)に挿します。これを半日陰の場所に置き、根がでるまでは土を乾かさないように管理します。1~2週間して、枝を触ってもグラつかないようなら根が出ている証拠です。根を切らないように注意しながら、ポットに植え替えましょう。

もっと簡単な方法として、カットした茎を水の入ったコップに挿しておくだけ!という手もあります。これなら根が出てくるのが見えるので、初心者さんでも安心ですね。充分根が出てきたのを確認したら、ポットに清潔な培養土を入れて苗に仕立てましょう。その後の管理は、普通の苗と同じになります。
 

バジルを収穫しよう!

バジルの花
バジルの花
バジルの芳香をお料理に活かすなら、使うときにその都度摘み取るのが一番!脇芽を増やすことにもつながるので、苗の草丈が15センチくらいになったら芽を摘んで、どんどん利用しましょう。バジルは、花を咲かせると葉が硬くなってしまいます。花芽があがってきたら全体的に切り戻しをすると、また新しい茎葉が伸びてきますので、長く楽しむことができますよ!

たくさん収穫できたときは、香りは弱くなってしまいますが乾燥保存も可能です。手軽な保存方法としては、冷凍する、ビネガーやオイルに漬け込む、というのが一般的です。ちょっと一手間かけて、バジルペースト(ジェノベーゼ)を作っておくのも良いですね。また、塩漬けという方法もありますので、是非お試しあれ!

もちろんお料理だけでなく、ティーやハーブバスにも利用できますので、是非あなたのお庭でもバジルを育ててみてください!

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