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リオグランデクーターは大型の飼育容器が必要! 基本情報と飼育方法を解説

今回は、リオグランデクーターの基本情報と飼育方法をご紹介いたします。成長しても斑紋が明瞭で、赤みがかって美しい亀です。基本的な世話は、いわゆる水生ガメの飼育法であるが、非常に大きくなるので、最終的に大型の飼育容器が必要になります。

執筆者:星野 一三雄

リオグランデクーターの基本情報

リオグランデクーターの基本情報と飼育方法

写真提供:aLive

リオグランデクーター
学 名Pseudemys gorzugi別 名:-英 名:Rio Grande Cooter分 布:アメリカ合衆国南西部とメキシコ北西部のリオグランデ川流域甲 長:最大23.5cm

アメリカ合衆国とメキシコの国境であるリオグランデ川に生息するクーターです。

クーター類の分類に関してはコンキンナヌマガメの項を参照して下さい。以前は、リバークーターPseudemys concinna の亜種の一つとされ、P. c. gorzugi とされていました。

本種は、クーター類の中でもっとも小型で少なくとも背甲長が25cmを超えることはないようです。他のクーター類と同様に背甲はオリーブ色がかった緑色の地色に、オレンジ色や黄色の複雑な斑紋があります。この模様は、通常、暗色の斑紋を中心として、それを囲むような同心円状になっています。特に第2肋甲板には4-5個の暗色斑があり、複雑な模様になっています。

本種は、成長と共に赤みが増す個体が多いようで、生体になってもかなり明瞭にこれらの斑紋が残るのが特徴とも言えます。

河川の本流や、それにつながる池などに生息し、日中には岩や倒木の上で日光浴をする姿が目撃されています。

食性は植物食性が強い雑食です。

野生での繁殖生態はよくわかっていませんが、40×30mm程度の卵を10個程度産み、70日ほどで甲長355mm程度の幼体が孵化すると考えられています。

あまり大きくならず、成長しても背甲の斑紋が比較的明瞭に残るだけでなく明色部が赤みを帯び美しいことから人気がある種類です。しかしながら、クーター類としては非常に流通量が少なく、高価です。

日本でも、しっかりと繁殖が軌道に乗るほどは流通していないと思われますので、まだまだ高価であり続ける種類と言えます。

ミシシッピアカミミガメと同様に特定外来生物法で「要注意外来生物」として指定されています。

成体
成体
画像をクリックすると拡大画像と詳細が表示されます
赤っ恥をかかない程度の知識
  • 現在はリバークーターの亜種ではなく別種
  • リバークーターとしてとりあえず現在は3亜種
  • クーター類の最小種
  • 成長しても斑紋が明瞭で、赤みがかって美しい
  • 非常に流通量は少ない
  • 比較的高価
 

リオグランデクーターの飼育方法

飼育容器
ミドリガメの飼い方を参照

温度
照明
ろ過
床材(底砂)
容器内レイアウト

基本的な世話
いわゆる水生ガメの飼育法であるが、特に
  • 非常に大きくなるので、最終的に大型の飼育容器が必要
  • 幼体時は低温に注意する
  • など
※「生態」「飼育の基本情報」は「クリーパーNo.43 (クリーパー社)」「爬虫・両生類ビジュアルガイド 水棲ガメ1(誠文堂新光社)」および海外サイトを参考にしました。

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