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イチゴヤドクガエルの基本情報と飼育方法……小型で美しい!

今回は、イチゴヤドクガエルの基本情報と飼育方法をご紹介いたします。非常に美しいカエルであると認識されるヤドクガエルの仲間を代表となるような小型のヤドクガエルです。メスが幼生に無精卵を食わせるエッグフィーディングを行う繁殖生態もよく知られています。

執筆者:星野 一三雄

イチゴヤドクガエルの基本情報 

イチゴヤドクガエルの基本情報と飼育方法

イチゴヤドクガエルの基本情報と飼育方法

イチゴヤドクガエル
学 名Dendrobates histrionicus ※2006年からOophaga pumilio も使われている別 名:(単に)プミリオ英 名:Strawberry Poison Frog分 布:中米(コスタリカ、ニカラグア、パナマ)全長:17-24mm前後

非常に美しいカエルであると認識されるヤドクガエルの仲間を代表となるような小型のヤドクガエルです。

本種はイチゴの名前からもわかるように、全身が赤からオレンジ色であったり、四肢が青いというような体色がよく知られていますが、実は非常に体色のバリエーションが多く、とても同じ種類であるといわれても信じられないような体色の個体群もあります。代表的なものとしては黄色地に黒色斑、全身が青一色、黄緑色で無斑、黒色地に白い流れ紋、腹面側が青で背面が金属光沢のある黄緑色など、実に多様です。写真はコスタリカで撮影された個体で、よく知られている四肢が青くジーパンをはいているように見えるために「ブルー・ジーン」と呼ばれるタイプです。

自然での生態等は概ね、どのヤドクガエルも似ているのでマダラヤドクガエルの項を参考にして下さい。

本種はメスが幼生に無精卵を食わせるエッグフィーディングを行う繁殖生態もよく知られています。一回の産卵数は3-17個で、植物の葉の付け根などにたまった小さな水場に産みつけます。卵は5-15日で孵化します。メスは孵化した幼生を背中に乗せて、いくつかの水場に移動させる行動が知られています。メスはそれぞれの水場に定期的に訪れ、無精卵を産み、幼生のエサとします。孵化した幼生は6-8週間後に11mmほどの大きさになって変態をして陸上生活を行います。

小型で、非常に美しく、何よりバリエーションの多さが魅力で人気種なのですが、エッグフィーダーという性質上、飼育下での繁殖が難しくCBが流通する機会が少なく、国内でも入手が難しいヤドクガエルと言えます。

しかし、このバリエーションの多さは反則です。全然「イチゴ」じゃねーじゃん、って感じのもあるし。一体、種って何????なんて根本的な疑問をついつい考えてしまいます。

赤っ恥をかかない程度の知識
  • 非常にさまざまな色や模様があり、同種とは思えない
  • エッグフィーダー
  • 繁殖が非常に難しい
  • 流通するのはWC
  • WC個体は有毒であるので注意する
 

イチゴヤドクガエルの飼育方法

飼育の基本情報 ガイド記事「ヤドクガエルの飼育」を参考にして下さい ※「飼育の基本情報」は「爬虫・両生類ビジュアルガイド ヤドクガエル(誠文堂新光社)」および海外サイトを参考にしました。

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※記事内容は執筆時点のものです。最新の内容をご確認ください。
※ペットは、種類や体格(体重、サイズ、成長)などにより個体差があります。記事内容は全ての個体へ一様に当てはまるわけではありません。

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