どんなトカゲ?

「ヨロイトカゲ」といえばアフリカ南部を中心に広く分布しているヨロイトカゲ科Cordylidaeの特にヨロイトカゲ属Cordylus のトカゲを指すと考えて差し支えないでしょう。

ヨロイトカゲのことを知ろうとすると、まずぶち当たるのが混沌とした分類です。亜種に分けたり独立種としたり、なかなか難しいのですが、2006年のCITES会議でリストアップされたCordylus属としては全47種類とされています。

どうやら、以前はニセヨロイトカゲ属Pseudocordylus とされていたものなど近縁の数属はヨロイトカゲ属Cordylus にまとめられたようです。
なかなか見ることができない種類です
ドラケンスバーグニセヨロイトカゲ 画像:ペポニ

全部の種名をリストにしましたが、あまりに見にくいので最後のページにしました。
いや、力作だからかならず見てくださいね。マジで。

一部の種類をのぞいて小型のトカゲで、全長でも15cm程度の大きさです。名前が示すように全身が硬く厚い鱗に覆われており、中にはトゲ状に発達した鱗を持つ種類もあります。特に尾はトゲの発達が著しく怪獣チックであります。

分布域の気候帯は乾燥帯から温帯であり、サバナ気候から砂漠気候に属す場合が多いのですが、多くのヨロイトカゲが分布する南アフリカは地中海性気候のような地域が多く、乾燥はしていますが気温はそれほど高くはありません。

一般に昼は比較的強い日光の照射によって地表面の温度が上がり、夜は10℃近くまで冷え込むというような過酷な環境が多いようです。単なる砂地よりも岩場に生息していて、岩の割れ目や深い穴などを住みかにしてハーレムを作っている種類も多いようです。

餌は昆虫類や小さなトカゲなどを食っており、昼行性で強い光の日光浴を好みます。有名な話ですが太陽に向けて頭を高くして日光浴をする姿勢から、オオヨロイトカゲは「サンゲイザーSun gazer(太陽をにらむ者)」と、ちょっとかっこよさげで、このトカゲの性質をよく表した別名がついていたりします。
トランスバールヨロイトカゲ
トランスバールヨロイトカゲ 画像:ペポニ


繁殖形態も特徴的で、このトゲトゲっぷりからは想像がつきにくいのですが、卵ではなく仔トカゲを出産する胎生です。この時に、体の割に大きな幼体を1-2頭のみ産む種類がほとんどです。