マングローブスネークの基本情報
撮影協力:DINODON
学 名:Boiga dendrophila別 名:-英 名:Mangrove Snake分 布:東南アジア(インドネシア、タイ、ベトナム、シンガポール、マレーシア、フィリピン)全 長:250cm以上
東南アジアに広く分布する樹上性で大型のナミヘビ科の毒蛇です。また特定外来生物に指定されているミナミオオガシラと同じオオガシラヘビ属の一種です。
分布する島ごとに斑紋等の形態に変異があり、以下のように多くの亜種に分けられていることが多いです。
- Boiga dendrophila dendrophila・・・基亜種。インドネシアのジャワ島
- B. d. annectens・・・インドネシアのボルネオ島
- B. d. divergens・・・フィリピンのルソン島
- B. d. gemmicincta・・・インドネシアのスラウェシ島
- B. d. latifasciata・・・フィリピンのミンダナオ島
- B. d. levitoni・・・フィリピンのバナイ島とその周辺
- B. d. melanota・・・スマトラ島、マレー半島、タイ、ベトナムなど
- B. d. multicincta・・・フィリピンのパラワン島
- B. d. occidentalis・・・インドネシアのスマトラ島西部とその周辺
名前からわかるように、水辺の近くの熱帯雨林やマングローブ林に生息しており、自然下でははぼ樹上生活をしています。夜行性で、爬虫類、鳥、齧歯類などを食べています。卵生で、メスは交尾後45日程度で8-12個の卵を産みますが、1年で3クラッチほど産むようです。卵は28℃程度で95-104日ほどで、およそ30-35cmほどの長さの幼蛇が孵化します。
奥歯に毒牙がある後牙類のヘビで、少なくとも自然下では非常に怒りっぽく咬蛇姿勢をとり威嚇します。しかし後牙類であることから、致命的な傷を負うようなことは少ないようです。
もちろん大型の毒ヘビですから安易に飼育を勧められるヘビではないことは十分わかっています。でも...絶対にカッコイイですよね?単純にキレイですよね?ネコの目みたいな縦長の瞳孔ですが、他のボイガと違って顔つきのバランスもいいし。魅力的なヘビで、実はかなり好きなヘビなんですよね。いいか、悪いかは別にして、意外に流通もしているし。ま、かなり大型になるヘビで気も荒いから結構、飼育は大変だとは思うんですけど。
特定外来生物法で、特定外来生物に指定されているため輸入、販売、譲渡、新たな飼育、無許可飼育、繁殖、移動、遺棄などが禁止されています。
赤っ恥をかかない程度の知識
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マングローブスネークの飼育方法
飼育容器フタがしっかりとできるプラケースや衣装ケース。最終的には90cmクラスで底面積が広く高さもあるケースが必要
温度
25-30℃程度に保温
照明
特に必要なし
床材
ウッドシェイブなど
容器内レイアウト
大きめで体全体が浸かるような水容器が必須
餌
冷凍マウスを解凍して与える。鳥も好むのでウズラも使うと良い
基本的な世話
- 有毒種なので素手では取り扱わない
- 狭いケースでは鼻先を擦ってしまうので広めのケースを使う
- など
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