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アラバマウォータードッグ
画像提供:Endless Zone

アラバマウォータードッグ

学 名Necturus alabamensis別 名:ブラックウォリアーウォータードッグ英 名:Alabama Waterdog, Black Warrior Waterdog分 布:アメリカ合衆国南部(フロリダ州西部、ジョージア州西部、アラバマ州、ミシシッピ州東部)全 長:15-22cm 体長 10-13cm

アメリカの南東部に生息する水生の有尾類であるウォータードッグの一種です。

ウォータードッグはホライモリ科(マッドパピー科)に属していて、終生を水中生活していて成体になっても外鰓が残る形態をしています。またしっかりとした四肢を持っていることも特徴です。

同じようなアメリカの完全水生有尾類はヘルベンダーサイレンアンヒューマなどがありますが、外鰓を持つヘルベンダーの幼生とは頭部の形状が細長いことや後肢の指の数が4本(ヘルベンダーは5本)あることで区別され、サイレンとは後肢があること(サイレンに後肢はない)、アンヒューマとは外鰓があること(アンヒューマの成体には外鰓はない)や四肢の指の数(アンヒューマは1-3本)等で見分けられます。

ウォータードッグと呼ばれるのは本来はNecturus 属に属する以下の4種を指します。

  • Necturus alabamensis アラバマウォータードッグ
  • N. beyeri ガルフコーストウォータードッグ
  • N. lewisi ネウスリバーウォータードッグ
  • N. punctatus ドワーフウォータードッグ
また国内でも、比較的多く流通するマッドパピーN. maculosus もウォータードッグと呼ばれます。また全く別の両生類ですが、タイガーサラマンダーの幼生やネオテニー(幼型成熟)して外鰓を持ち、水中生活をしている個体もウォータードッグと呼ばれることがあります。

本種は基産地がアラバマ州の中央部を流れるブラックウォリアー川であり、固有種と思われていたのですが、他種との区別が難しく、現在は上記に分布する個体群は本種であるとされています。

詳しい生態はよくわかっていませんが、やや流れのある川の障害物周辺の流れが緩やかな場所で生活しています。枯れ葉が堆積しているような場所や石の下などに身を潜め、夜行性であるようです。水生昆虫やミミズや甲殻類などの底生生物、小魚を食べています。繁殖生態はよくわかっていませんが、12-1月に繁殖期があると思われ、おそらく枯れ葉の下や石の下などに産卵をすると考えられています。孵化直後の泳ぎだした幼生は28mm程度で、背面に2本の明色のストライプが入っています。

ウォーターードッグの名前で国内で流通するのは大型のマッドパピーが主流で、他種はほとんど流通することはありません。本種も、流通としては2007年の春に流通したのが初めてであると考えられています。ただしネット上では飼育をしている情報もあります。

きれいでやや低温を好むことにさえ気をつけていれば、比較的飼育は容易であるようです。

上の画像は小型の個体であるようで、まんま日本のホトケドジョウみたいですが、大きく育った個体は野性味があり精悍なウーパールーパー(メキシコサラマンダー)のようで、意外にカッコイイことを知りました。

しかし何よりもカッコイイのは本種の別名でしょう。「ブラックウォリアーウォータードッグ」ですから。いや、単なる基産地の地名なんですけどね。

ちなみに「ウォータードッグ」というのは、かつて「犬のように鳴く」と勘違いされていたから、と言うことらしいんですが。何なんでしょう。火のないところに、と言うように何か根拠があったと思うんですが。

赤っ恥をかかない程度の知識
  • アメリカのフロリダからミシシッピ州に分布するウォータードッグ
  • 最大20cm程度
  • 基本的に流通しない
  • 幼生には2本の明色ストライプが入る
  • 生態は不明な点が多い
  • 飼育は比較的容易らしい
飼育の基本情報
飼育容器フタがしっかりとできる水槽。45-60cmクラスの水槽で飼育できる
温度室温程度で良いと思われる
照明特に必要なし
ろ過あまり水流が強くないフィルターが必要
床材特に必要ない
容器内レイアウト陸場は必要ない。体が密着できるようなシェルターが必要
基本的に生きて動くものを食う。生きたミミズ、小魚やエビなど。慣れれば冷凍赤虫や人工飼料も食うようになると思われる
基本的な世話水生有尾類の飼育方法であるが、特に
  • 皮膚病に注意
  • 単独で飼育する
  • 脱走に注意する
  • 魚類とは一緒に飼育しない
  • など
※「飼育の基本情報」は「ビジュアルガイド イモリ・サンショウウオの仲間(誠文堂新光社)」および海外サイトを参考にしました。


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