全国の両生類ファンのみなさま、お待たせいたしました!
マイナーでありながらも、根強いファンが大変多い、そして私が両爬の世界にハマってしまうきっかけとなった...そう「有尾類」の魅力に迫ってみましょう。

▼有尾類って...?
両生類には大きく分けて3つの仲間に分類されます。ひとつはカエルの仲間「無尾目」、もう一つは最もマニアックなアシナシイモリの仲間「無足目」。そして3番目が今回紹介する、日本ではサンショウウオやイモリ、海外ではニュート、サラマンダーといった「有尾目」の仲間たちです。

カエルと同様に、彼らの一生は基本的には寒天質に包まれた軟らかい卵を体内または体外受精することから始まり、オタマジャクシのような幼生時代を過ごし劇的な変態を経て成体になっていきます。おもしろいのは変態の時に、カエルの場合は後ろ足から生えてきますが、有尾類は前足から生えてきます。

▼意外にバラエティ豊か
日本では有尾類というのはあまり一般的でなく、私も今までに何度も
私「サンショウウオ飼っているんだよねー」
友人「えー、サンショウウオって天然記念物だろー?いけないんだー」
私「ええっと、だからそのサンショウウオじゃなくて...小さいんだよ」
友人「ああ、子供のサンショウウオね。でも子供でも天然記念物だろ?」
・・・・
などというじれったさを味わっています。
このように日本では有尾類はイモリ・オオサンショウウオくらいしか一般に知られていませんが、実は意外にもバラエティは豊かなのです。一般に私たち愛好家は有尾類を見るときに、以下のような線引きをして考えているのではないでしょうか。

◇完全水棲種
オオサンショウウオの仲間やサイレン、アンヒューマ、マッドパピー
など。分類上はごちゃまぜですが、いずれも一生を水中で生活する種類です。オオサンショウオを代表に大型の種類が多いのも共通点です。
ヘルベンダー 写真:ペポニ

◇小型陸生種(サンショウウオ・サラマンダー)
要するに小型で変態後は基本的に陸上で生活をする種類です。日本の17種類のサンショウウオをはじめ、ポピュラーなタイガーサラマンダー、美しいファイアーサラマンダー。ミットサラマンダーやイボイモリなどもこの仲間でいいでしょう。
マダライモリ 写真:ペポニ

◇小型半水棲種(イモリ・ニュート)
日本のアカハライモリに代表されるように、変態後も水に対する依存性が強いグループです。最近、人気のクシイモリを含むヨーロッパイモリの仲間も半水棲種が多いようです。
トルコスジイモリ 写真:Dr. GRUMMAN's HERPETARIUM

◇番外・・・メキシコサラマンダー(ネオテニー)
何のこっちゃ?という方もいるかもしれません。「ウーパールーパー」のことです。ウーパールーパーはメキシコサラマンダーという有尾類の幼形成熟(ネオテニー)個体のことです。つまり、本来はウーパールーパーは変態して普通のサラマンダーとなって陸生になっていくのですが、それが変態せずに幼生の外見のまま成体になってしまっているのです。
メキシコサラマンダー 写真:うーぱー教

生物学の実験に使われるため、古くから養殖が盛んでいろいろな品種も作出されています。
相変わらず根強い人気の種類ですが、野生の個体はCITESIIの対象として規制されている絶滅危惧種であることも覚えておきましょう。