全国の両爬ファンの皆さん、コンニチハ!

最近、海外の両爬のことばかりで「星野は国産の両爬のこと忘れちまったんじゃねーか?」なんて思われてしまっているかもしれませんが、そんなこたーありません。
やはり日本の両生爬虫類こそが私の一番の得意分野です!

で、そんな私が昨年末に敏感に反応したニュースがこちら
レッドリスト(両生類・爬虫類版)改訂

今回は、このニュースを簡単にご紹介しましょう。

解説はいいから、さっさとレッドリストを見たい!というせっかちなあなたは↓こちらからどうぞ。
絶滅危惧IA類リスト
絶滅危惧IB類リスト
絶滅危惧II類リスト
準絶滅危惧・情報不足リスト
絶滅のおそれのある地域個体群リスト

レッドリスト

まず「レッドリスト」ってなんなんでしょう?

レッドリストは絶滅の危機に瀕している野生の動物や植物の種名のリストです。
これらの危機の度合いをいくつかのカテゴリーにランク分けしていることが特徴です。

国際自然保護連合(IUCN)が1966年に作成し発表したものがはじまりで、日本では環境省(当時は環境庁)が1991年に作成しました。さらに現在では各地方自治体ごとに独自のレッドリストが作成されています。

また、よく聞く「レッドデータブック(RDB)」というのは、レッドリスト掲載種のデータが解説されている出版物のことです。

IUCNの2006年版は動植物全部で16,118種(両生類1,811種・爬虫類341種)が、細かく分けて以下の8つのレベル(IUCNではカテゴリーという言葉を使う)にリストアップされています。
  1. EX・・・Extinct絶滅・・・例:ボリエリアボアBolyeria multocarinata 1974年に絶滅
  2. EW・・・Extinct in the Wild 野生絶滅・・・例:ワイオミングヒキガエルBufo baxteri 1991年以来野生個体の確認なし
  3. CR・・・Critically Endangered 絶滅寸前
  4. 例:キクザトサワヘビ、タテガミフィジーイグアナBrachylophus vitiensis
  5. EN・・・Endangered 絶滅危機
  6. ・・・例:ナミエガエル
  7. VU・・・Vulnerable 危急
  8. ・・・例:トウキョウサンショウウオキボシイシガメ
  9. NT・・・Near Threatened 準絶滅危惧・・・例:トノサマガエルヘルマンリクガメ
  10. LC・・・Least Concern 軽度懸念
  11. ・・・例:ムカシトカゲSphenodon punctatus カジカガエル
  12. DD・・・Data Deficient データ不足
  13. ・・・例:ミヤコヒメヘビ、モリセオレガメKinixys erosa

ここに例として挙げた両爬以外にも、日本でもなじみ深い種類がたくさんレッドリストにリストアップされています。

「なんで、この種が...」と感じるものもいるのは確かです。特にカエルに関しては、かなり先行きが厳しいと感じられているようで、例えばニホンアマガエルなどの普通種もムカシトカゲと同じレベルのLCにカテゴライズされています。

しかし、これは無理のないことなのです。世界的に見れば、非常に小さい島国でありながら大変な人口と開発が進んでいる日本にしか生息していない固有種で、さらにカエルのように環境に対する依存性が強い生き物はいつ劇的に生息数が減少してしまっても不思議はないと評価されるからなのです。
ましてや、その小さな島国の中のさらに小さな島である南西諸島の固有種などは、本当に世界規模から見れば針の先ほどの分布域ですから、いつでも絶滅してしまうとも懸念されるのは当然でしょう。
こういう感覚で以降の「環境省版レッドリスト」について考えてみて欲しいと思います。