絶滅のおそれのある地域個体群(LP)

環境省版レッドリストにだけ採用されているカテゴリーです。分布域は広いのですが地域レベルで絶滅の危機にさらされていたり、明らかに地域の個体群として特徴的な形態などを有していて、学術上貴重で絶滅が懸念される個体群などが入っています。

・爬虫類
大東諸島のオガサワラヤモリ三宅島、青ヶ島、八丈島のオカダトカゲ沖永良部島、徳之島のアオカナヘビ

簡単に解説すると、大東諸島のオガサワラヤモリは他の分布地とは遺伝的にまったく異なった個体群です。伊豆諸島のオカダトカゲはネズミ駆除のために島に放したイタチによって補食され、個体数が激減しています。他の島の例から鑑みればこのままで行くと絶滅します。沖永良部と徳之島のアオカナヘビは他の島の個体群と著しく異なった形態的特徴を持っています。将来、別種であるとされる可能性もあります。

・両生類
なし

最後に

今回のレッドリストの改訂によって特徴づけられているのは、爬虫類の場合は「南西諸島の種類」の、両生類の場合は「止水性小型サンショウウオと南西諸島のカエル」のランクが上がってしまったことでしょう。

先にも述べましたが、世界から見れば日本列島自体が、そしてその中の南西諸島とか、小型サンショウウオのように狭い分布域とかというのは、本当に針の先のように小さなそして脆弱に見える分布域なのです。

ここ数年、少ないながらも「大陸」と言える海外のフィールドで両爬を探した私は、日本の両爬の生息域の狭さを体で実感しました。そして逆に、奇跡とも言えるような日本の両爬の種類数の多さに改めて感激しました。

世界的な視野で見ると少なくとも日本の固有種は絶滅の危機に瀕していると考えても、決して大げさな言い方ではないと思います。

実は私も宮崎県版のレッドリスト作成に携わっていました。その時は、まだ私も未熟でしたし、何よりレッドリストを作成するときの評価基準は「担当者の感覚」による部分が多かったことは否定出来ません。
しかし、今回の環境省版レッドリストが数値として表すことができるような客観的な基準でそれぞれの種類を評価していることは、よりこのリストの説得力を高めていると言えます。

先に述べたように、レッドリストは法的な拘束力があるものではありません。逆に言うと、私たちが自ら判断するための材料なのです。
つまり「さあ、野生の生き物たちはこんな現状だぞ。人間は、これからどうするのか?」
と、自然からの問いかけられているのかもしれません。私たち一人ひとりが考えていくきっかけを作った。それがレッドリストの役割なのです。

最後の最後に...

ただね、そういう啓蒙が一番必要なのって誰でしょう?
本当に、私たち愛好家でしょうか?
もちろん、エリをたださなきゃいけません。

でも、やっぱり国であったり、自治体であったりすると思います。

「稀少で、絶滅が危惧されるよ」
って言うんだったら、その対策をしっかりしてよ。旗を振るだけじゃなくてさ。

何をすれば、どんな決まりを作って守らせれば絶滅の危機から救えるのか?レッドリストの中でのレベルが下がるのか。

イヘヤとか、アベとかマジでいなくなりますよ。この世から。本当に。

そんななってからじゃ遅いって。

<参考サイト>
環境省
生物多様性情報システム
びっきぃとやまどじょう
じゃぷれっぷ

<参考記事>
南西諸島のフィールディング from All About両爬サイト

<参考INDEX>
必須法律知識 

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※ペットは、種類や体格(体重、サイズ、成長)などにより個体差があります。記事内容は全ての個体へ一様に当てはまるわけではありません。