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スジクビヒメニオイガメの基本情報と飼育方法……小型で美しい!

今回は、スジクビヒメニオイガメの基本情報と飼育方法をご紹介いたします。スジクビヒメニオイガメは、甲長10cm程度の小型で美しい大人気のニオイガメ。餌は小型の巻き貝類や水生昆虫などの動物食中心ですが植物性のものも食べているカメです。

執筆者:星野 一三雄

スジクビヒメニオイガメの基本情報

スジクビヒメニオイガメの基本情報と飼育方法

写真提供:Herptile Lovers

スジクビヒメニオイガメ
学 名Sternotherus minor petltifer別 名:-英 名:Stripe-necked Musk Turtle分 布:アメリカ南東部(テネシー州、ジョージア州、ミシシッピ州、アラバマ州)甲 長:最大12cm

甲長10cm程度の小型で美しい大人気のニオイガメです。
 

ヒメニオイガメSternotherus minor の2つの亜種の一つで、基亜種であるオオアタマヒメニオイガメSternotherus minor minor とは背甲のキール(稜線)が基亜種で3本あるところ本亜種では1本であることや、基亜種には見られない頚部(首)に明瞭な筋状の斑紋が多数見られることなどで区別されます。特に幼体時には背甲の地色が薄いオレンジ色や黄褐色地に暗色の細かな斑点や筋状の模様が多数入ります。一方、腹甲は他のニオイガメ同様に小さく各甲板の間には灰色の皮膚が露出しています。
 

生息域は温帯から亜熱帯で、さまざまな水環境に生息していますが、やや流れがある場所を好むようです。さらに岩や浮き石、流木などが多いような場所でそれらの沈水物を隠れ家にしているようです。他のドロガメ類と同様に泳ぎ回るのではなく水底を歩き回りながら活動をしています。餌は小型の巻き貝類や水生昆虫などの動物食中心ですが植物性のものも食べています。
 

繁殖期は3月初めから始まり、4-7月に産卵をします。卵は水辺近くの草原や林の中の倒木の下などに浅く穴を掘って行われます。平均して卵の大きさは28.5mm×17.2mmほどで小さく、1回で1-5卵を産み、1年間に2-5クラッチほど産卵を行います。卵は温度によっても異なりますが一般に61-119日で孵化に至り、孵化した幼体の甲長は20-30mm程度で大変小さいカメです。
 

ミシシッピニオイガメ同様に、大きさも手頃で飼育もしやすく、比較的飼育初級者に勧めることができるカメです。ただし流通量は少なく一時期はかなり高価なカメでした。最近は、ようやく国内でも繁殖に成功した例も多くなり、これからだんだんとポピュラーになっていくかもしれません。ブリーダーズイベントなんかでも相変わらずの大人気であります。

 

スジクビヒメニオイガメの飼育方法

飼育容器
60cmクラスの水槽で飼育可能。

温度
特別な保温は必要なし。幼体では冬期には保温した方がよい

照明
爬虫類専用の紫外線入りの蛍光灯を設置

ろ過
できれば、外部式フィルターと上部フィルター

床材(底砂)
特に必要なしだが、食べられない程度の大きめの小石を配すると落ち着くらしい

容器内レイアウト
水深は深くてよい。陸地は大きいものは必要ないが浅い場所を作るとよい


肉食だが配合飼料中心で構わない。巻き貝・ザリガニ・小魚なども好まれる

基本的な世話
いわゆる水生ガメの飼育法ポイントは
  • 水質の悪化に注意
  • など
※「飼育の基本情報」は「クリーパー(クリーパー社) 2001年 No9」および海外サイトを参考にしました。

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