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ヒジリガメの基本情報と飼育方法……大型で丈夫なカメ!

今回は、ヒジリガメの基本情報と飼育方法をご紹介いたします。一見、地味な体色ですが、頭部に鮮やかな黄色い模様が入り渋い魅力のカメです。大型になるので、規模の大きい飼育施設が必要になりますが、基本的に丈夫で飼育はしやすいカメと言えるようです。

執筆者:星野 一三雄

ヒジリガメの基本情報   

ヒジリガメの基本情報と飼育方法

写真提供:Herptile Lovers

ヒジリガメ
学 名Hieremys annandalii別 名:-英 名:Yellow-headed Temple Turtle分 布:ベトナムからタイ南部(マレーシア、ラオス含む)甲 長:40cm前後 最大80cm

東南アジアの各国の寺院では、参拝者が縁起を担ぐためにカメを寺院の近くで購入して、寺院の池に放すということがされています。その時のカメで多いのが、この種です。つまり「聖亀」であります。

一見、地味な体色ですが英名からもわかるように、頭部に鮮やかな黄色い模様が入り渋い魅力のカメです。ただし幼体は、その黄色い模様も目立たず、かなり地味な体色です。

アルビノ個体を比較的、目にする機会が多いことでも知られています。これに関してはビバガの冨水さんが著書の「ミズガメ大百科」の中で「寺院の池など、移動しようのないところに多いせいか、本種にはアルビノ個体がよく見られる」と書いてありますが、本当にナルホド、と思いました。

大型になるので、規模の大きい飼育施設が必要になりますが、基本的に丈夫で飼育はしやすいカメと言えるようです。また植物食性が強く、生体では植物をメインに与えた方が良いということです。

スミマセン。本当に魅力がわからないんですよ...地味なカメにしか見えませんです。はい。

CITES(ワシントン条約)の付属書II類掲載種

 

ヒジリガメの飼育方法

飼育容器
90cmクラス以上の水槽や衣装ケースなど。

温度
それほど神経質になる必要はないようですが、やや高めの方がよさそうです。幼体時は特に高めで管理します。

照明
紫外線入りのバスキングランプが必要

ろ過
できれば、外部式フィルターと上部フィルター

床材(底砂)
特に必要なし

容器内レイアウト
幼体時は背甲の高さの2倍以内の水深、成体時は泳ぐことができるような十分な深さの水場と完全に乾燥した陸地


植物食性が強いので配合飼料と野菜や水草

基本的な世話
いわゆる水生ガメの飼育法
  • さらに水を非常によく汚す、そうなので換水の頻度は高い方がよい
  • など
※「飼育の基本情報」は「ミズガメ大百科(マリン企画)」を参考にしました。

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※ペットは、種類や体格(体重、サイズ、成長)などにより個体差があります。記事内容は全ての個体へ一様に当てはまるわけではありません。

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