意外と知らない?! 韓国の焼肉事情基本的には日本と似たようなスタイルであるものの(日本の焼肉のルーツが韓国なので当然ですが)、ちょっとしたところに違いが見られる本場韓国の焼肉。意外と知られていない?!韓国の焼肉事情をお届けします。■韓国の焼肉屋さんは部位ごとにお店が違う!韓国では大きな肉は店員さんがハサミで切ってくれる日本で焼肉屋さんといえば、牛・豚・ホルモン……となんでも揃っているところがほとんど。ところが韓国の焼肉屋さんは種類ごとに別々の専門店になっています。つまり牛焼肉屋さん、豚焼肉屋さん、ホルモン焼肉屋さんはそれぞれ別のお店。もちろんなかには、牛カルビも豚カルビも一緒に出すお店もありますが、ひとつのお店で扱う肉の種類は日本に比べるとずっとわずか。日本のように、ひとつのお店でも「あれもこれも!」というわけにはいかないのです。■韓国の焼肉は豚がメイン韓国では圧倒的に豚が一番人気! 焼肉といえば、日本では牛肉が人気ですが、実は韓国で一番人気は豚肉です。値段が安いことも大きな理由ですが、なんといってもその味の美味しさが人気の秘密。日本の豚肉とはかなりイメージが違いますよ。なかでも人気は豚カルビ(デジカルビ)と豚の三枚肉(サムギョプサル)。ちなみに同じ豚といえども、部位が違えばお店も別です。この徹底ぶり、スゴイですよね(もちろんなかにはこの2種を一緒に置いているお店もありますが)。■プルコギは焼肉?見た目はすき焼き風のプルコギ今年5月に公開された松田龍平さん主演の映画、『THE焼肉ムービー プルコギ』。そのタイトルにもなっているプルコギは、おなじみの韓国料理のひとつ。韓国版の焼肉として紹介されることも多いですが、はたしてプルコギは焼肉なのでしょうか? プルコギのプルは「火」、コギは「肉」を意味し、プルコギとはまさに「焼肉」を指す言葉。実際にプルコギは、高麗時代に朝鮮半島で食べられていた、肉に下味をつけて焼いた「ノビアニ」と呼ばれる料理に端を発する伝統的な焼肉です。ただプルコギは汁気が多く、日本人の感覚では焼肉というよりむしろすき焼きに近い感じ。今の感覚の「焼肉」をイメージすると、だいぶ違和感があるでしょうね。プルコギはプルコギとして、ひとつの料理ととらえたほうが間違いないでしょう。次のページでは、いったい何が違うの? 焼肉とバーベキューの違いを考えてみます。前のページへ1234次のページへ