南太平洋で見つけた底抜けに明るい本物のパラダイス、フィジー。陽気で食べることが大好きなフィジーの人たちは、そのグルメ事情もかなりユニーク! 今回はフィジーのおいしい情報をたっぷりお届けします。
(撮影協力=航空&旅行写真家・小栗義幸氏)

【Index】

豪快! 土のなかで作るロボ料理

ロボ料理
大きな肉も塊でゴロリと入れる。ボリューム満点のロボ料理!

数あるフィジー料理のなかでも一度は食べておきたいロボ料理。南太平洋全般で見られる豪快な蒸し焼き料理です。

ココナッツ・バスケット
ココナッツの葉で編んだバスケット。このなかに食材を入れる
作り方はいたってシンプル。まずは土に穴を掘り、焼いた石を置きます。その上にヤシの葉にくるんだ食材を乗せ、さらに上からヤシの葉や土をかけて、2~3時間蒸し焼きにします。中に入れるのはラム・ビーフ・ポークなどの肉類やタロイモ・キャッサバなどのイモ類、それに魚など。ヤシの葉のかわりにバナナの葉などが使われることもあります。

ロボ料理
葉や土をかぶせて蒸し焼きにする
決して手の込んだ料理ではありませんが、素朴でホッとする味が嬉しいロボ料理。マナ・アイランド・リゾートのエグゼクティブ・シェフである清原融さんも、「フィジーに来て一番気に入ったのがこのロボ料理。シンプルながらどこか懐かしい味で気に入った」と言っていました。


リゾートホテルで楽しむロボ料理

ロボバッフェ
ロボ料理以外にも様々な料理が並ぶロボバッフェ。写真はサワラの丸焼き

フィジーの人たちの生活は村単位が基本。今でも村の人々のつながりは非常に密接なのだそう。大掛かりで量も多いロボ料理は、まさに村のみんなで作って食べるための料理。でも準備が大変なこともあって、最近では誕生日やお祝いごとなど特別なときにしか食べなくなってしまったのだとか。それでも年に数回は食べているというから、れっきとした現役料理です。

旅行者がロボ料理を食べるなら、リゾートホテルのディナーを利用するのが一般的。多くのリゾートホテルでは、日替わりビュッフェディナーを用意しており、週に1~2回はロボ・ディナーの日があります。今回は火・土曜日をロボバッフェの日としているマナ・アイランド・リゾートでその味を堪能しました。

ココンダ
フィジーの定番ココンダ(魚と野菜のマリネ)やサラダなど品数豊富!
数時間かけて土のなかでじっくりと蒸し焼きにした肉や魚はシェフが切り分けてくれます。付け合せのソースも数種類あり、なかでもリンゴのソースは適度な酸味と甘味が絶妙。またロボ料理のほかにも多くの料理が並び、私はラウラウスープと呼ばれるタロイモの葉で作ったスープの素朴な味にハマりました。

そしてデザートの充実ぶりもお見事。なんでもフィジーでナンバーワンというインド人パティシエが作っているのだとか。どれも繊細で美味、なかでもプディングは絶品です。ただ意外なことにフィジーではチーズなどの乳製品が手に入りにくく、デザート作りはなかなか難しいそうです。

次のページでは、フィジアンがお酒よりも好きな謎の飲み物を紹介します。