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「本家本元」の中華料理店、発見!

中国・成都にある麻婆豆腐の本家、陳麻婆豆腐。南翔発祥の小籠包本家、古猗園。いまや町の中華料理店でも見られるあの料理の源泉を探してみました。なんと回転テーブルは、日本のあの有名ホテル発祥なんですよ。

古屋 江美子

古屋 江美子

旅行 ガイド

ライター。旅行やグルメを中心にWebや雑誌など様々な媒体で活躍。これまでに訪れた国は約40ヶ国。出産後は育児ジャンルにも活動の場を広げ、出身地である山梨県の「やまなし大使」としても様々な情報を発信中。現在は神奈川県在住。

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世界三大料理のひとつ、中華料理。広大な土地を中国にはそれこそ数え切れないほどのレストランがありますが、そのなかにいわゆる「本家本元」といわれるレストランがあります。奥深い中華料理の歴史を垣間見ることができる老舗の名店たち――。今回はそんな中華料理の本家本元レストラン特集です。

【Index】

日本でもおなじみ麻婆豆腐は陳婆ちゃんの手料理

13億人もの胃袋を満たす中華料理。一皿一皿に歴史がある
まずは日本でもおなじみ、麻婆豆腐から。麻婆豆腐の故郷は四川省の省都、成都にあります。

ここにある陳麻婆豆腐(チンマーボードウフ)が本家本元レストラン。成都市内にもいくつかあり、日本にも8店舗あります。日本では本店よりも辛さ控えめですが、「本店の辛さ」を注文することも可能です。

麻婆豆腐は1862年、陳富文氏の奥さん(つまり陳さん)が考案したといわれています。といっても気合いを入れて作った特別料理ではなく、あり合わせの材料を使って来客用に作った料理なんだとか。陳さんの顔にはあばた(麻はアバタの意味)があったので、「あばたのある陳婆さんの豆腐」という意味で、陳麻婆豆腐と名づけられのだそうです。

山椒と唐辛子の辛さがクセになる! 陳麻婆豆腐

これが元祖、陳麻婆豆腐。味はもちろん見た目にも辛い(C)chineko

辛いことで有名な四川料理のひとつとあって、本場の麻婆豆腐は本当に辛い! でもいつのまにかその辛さがクセになってしまうんです。単一な辛さではなく、麻(マー)と呼ばれる山椒のピリリとした辛味、辣(ラー)と呼ばれる唐辛子の辛味、それに豆板醤の風味が絶妙に混ざり合い、独特の旨みを作り出しています。

お店には麻婆豆腐以外の料理も並んでいますが、ここではまずは陳麻婆豆腐を食べないことには始まりませんね。辛いのでゴハンと一緒に食べるとよりおいしく食べられます。

【DATA】
  • 所在地:成都市西玉龍街197号
  • 交通・アクセス:人民広場から5キロ。タクシーを利用
  • TEL:028-8662-7005

  • 時間:10:30~21:00
  • 予算:200円程度
  • ウェブサイト:四川省成都飲食公司(中国語)
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