グルメ・各国料理(海外)/アジア・アメリカ美食旅プラン

芸能人もやみつき! 韓国の絶品チゲ(鍋)(2ページ目)

韓国では鍋は一年中食べられている人気料理。暑いときだからこそ辛い鍋を食べるのも韓流です。ガイドのオススメ鍋や芸能人も訪れる人気レストランを紹介します。

古屋 江美子

執筆者:古屋 江美子

旅行ガイド

そしてもうひとつ、韓国に行ったらぜひ食べてほしいガイドいちおしの鍋があります。それが、ブデチゲ。ちょっと変わった名前ですが、名前以上に変わっているのが、その中身。一度食べたらクセになる、絶対に知っておきたいチゲですよ。

軍隊生まれの洋風鍋、ブデチゲ(部隊鍋)

パダシクタンのブデチゲ。小サイズでも結構ボリュームがあるので女性なら3人でもOK
ブデチゲは、漢字で書くと部隊鍋。その字のとおり、もともとは軍隊から始まった鍋です。戦後、アメリカ軍から流出した安価なスパムやソーセージを鍋に入れてみたら、意外なほどにおいしかったので、一般の人たちにも広がったそうです。

特徴はなんといってもそのジャンクな味。ソーセージや餅のほかに、なんとインスタントラーメン入り! チーズをトッピングをするのがポイントです。「キムチにチーズ?!」と思うかもしれませんが、辛いものとチーズはよく合いますよね。例えばカレーにチーズとか。

ブデチゲは、「チゲ」と名前はつくものの、大きな鍋をみんなでつつくのが人気。夜ごはんなら、人気の韓国焼酎、「眞露チャミスル」なんて飲みながら、みんなでワイワイ楽しみたいですね。

芸能人も訪れる隠れ家風ブデチゲレストラン

英語表記やミリタリーグッズの店も多く、趣を異にする梨泰院の街並み
そんなブデチゲを食べるなら、梨泰院(イテウォン)へ。米軍基地や大使館が多く集まるこのエリアは異国情緒があふれ、まさにブデチゲ向き?!

この梨泰院でいちおしのレストランはパダシクタン(パダ食堂)。静かな路地裏にあって、入り口もわかりにくいのですが、いざ扉を開けてみると中は地元の人で大賑わい。広い部屋にちゃぶ台風のテーブルがいくつか置いてあり、雑然とした様子はレストランというより下町の食堂といった感じです(ちなみにシクタンとは食堂の意味)。とはいえ、すでに20年以上の歴史を誇り、ひそかに芸能人も訪れるほどの名店です。

ブデチゲで有名なお店ですが、実はこのお店のメニューにブデチゲはありません! 実はこのお店では、ジョンスンタンという名前で出しているのです。「ジョンスンさんの鍋」という意味なので、もしかしたら兵士の名前をイメージしているのかも。

違うのは名前だけではありません。「シチューのようなブデチゲ」と表現されることもあるように、チーズたっぷりのまろやかな味がポイント。じゃがいももごろごろ入っています。2人用の小サイズが15,000ウォン(約1,500円)、3人前の大サイズが20,000ウォン(約2,000円)です。

ブデチゲのほかに特大ソーセージなどサイドメニューもぜひ。ソーセージはカリカリでジューシー
<DATA>
■パダシクタン(パダ食堂)
  • 所在地:ソウル市龍山区韓南2洞743―75
  • 交通・アクセス:梨泰院のハミルトンホテルから10分ほど。漢江鎮駅方面へ歩き、薬局の角を左折。すぐに突き当たるので左折すると、すぐ右手にある白い壁のお店(外から中の様子は見えない)
  • TEL:02-795-1317
  • 時間:12:00~22:00
  • 予算:20,000ウォン程度
冬はもちろん、夏にこそ食べたい韓国のチゲ。暑くなってくるこれからの季節、ぜひ地元の人に混じって、汗をふきふき味わってみてください!

※2006年5月現在 1ウォン=約0.12円

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※海外を訪れる際には最新情報の入手に努め、「外務省 海外安全ホームページ」を確認するなど、安全確保に十分注意を払ってください。

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