味のバリエーション豊富なアフリカのパスタ
クスクスは粒のサイズよって細粒、中粒、大粒とわかれる |
ひとくちにクスクスといっても、その味は国によって様々。例えばチュニジアでは、トマトベースのスープが主流で、好みに応じてハリサと呼ばれる唐辛子入りの辛い調味料を加えます。一方モロッコでは、サフランベースのあっさりしたスープが主流で、クミンやジンジャーなど各種香辛料を混ぜ合わせます。
具材もいろいろ。野菜なら、ニンジンやズッキーニ、モロッコではカボチャもよく入っています。肉は羊、鶏、牛、それにメルゲーズ(羊肉の辛いソーセージ)など何でもありですが、イスラム圏では豚は食べません。ちなみに鶏肉、仔羊、メルゲーズ、ズッキーニなどのいわゆる「全部のせ」は、クスクス・ロワイヤルと呼ばれています。
現地のスーパーでは、5kgや10kg単位の袋で売っているほど、誰もが食べている国民食。フランスやイタリアでも人気がありますし、最近は日本の地中海料理レストランでもよく見かけるようになりましたね。
いざ本場でクスクスを! でもアフリカは遠い?!
たった1時間フェリーに乗ればエキゾチックな雰囲気漂うモロッコに到着! |
モロッコでクスクスを食べようと思ったら、レストランには困りません。ほとんどのレストランでクスクスはメニューにあります。というよりも、実はモロッコは一部の都市をのぞいて、モロッコ料理以外のレストランが思いのほか少ないのです。
レストランのメインメニューはたいていクスクス、そしてもうひとつモロッコの名物料理であるタジンです。これは高級レストランでも同じこと。さすがに毎日だと飽きるかな?と心配する方もいるかもしれませんが、お店によって味が違うので意外に大丈夫です。
注意したいのは、どのお店も量がとても多いこと。女性で1皿食べるのはちょっと辛い、でも2人で1皿だと少なめ……という微妙な量です。理想は3人で2皿ですが、もし2人なら別々のメニューを頼んでとりわけて食べるといいでしょう。
また、モロッコのレストランには、基本的にアルコール類が一切置いてありません。これはイスラム圏のモロッコでは仕方のないことですが、そのつもりで行かないとショックを受けてしまう方もいるかも。もちろん大都市や観光客向けのレストランでは置いているところも増えています。
次のページでは、本場モロッコでクスクスを食べるなら、ぜひここへ!というオススメレストランを紹介します。