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mistletoeの意味とは? クリスマスに英語で女性を口説く方法

クリスマスはロマンチックですね! 欧米にはクリスマスに意中の人とキスできる羨ましい習慣があるのです。mistletoeの意味とは? 海外ドラマを例に「kissing underneath the mistletoe」を学びましょう。ぜひ参考にしてみてくださいね。

執筆者:古賀 和歌子

mistletoeの意味……ママがサンタにキスをした場所は?

mistletoeの意味とは? クリスマスに英語で女性を口説く方法

「I Saw Mommy Kissing Santa Claus」はジャクソン5時代のマイケルジャクソンが歌ったものが有名。このCDにも収録されています。

I Saw Mommy Kissing Santa Claus(ママがサンタにキスをした)

クリスマス定番ソングですね。この曲のオリジナル歌詞でママがサンタにキスした場所はどこでしょう?

答えは、ヤドリギ(mistletoe)の下

モミの木(pine tree)、ヒイラギ(holly)などクリスマスには常緑樹(evergreen)がたくさん飾られますが、その中でもヤドリギ(mistletoe)は特別の意味を持っています。クリスマスにヤドリギの下に立っている男女はキスしてもよいのです。

 
kissing bough
kissing bough
ヤドリギの枝をこんな風にまとめて玄関や廊下に飾ります。ボール状にまとめられたものはKissing ballと呼ばれ、$20前後で売られています。
他の木に寄生して育ち、冬でも白い実をつける。そんなヤドリギを、昔の人々不思議な力を持つ植物と考えたのです。昔のフランスでは厄除けにヤドリギのお守りを持つ習慣もあったとのこと。神秘的なヤドリギとキスがどう結びついたかは諸説あるのですが、「kissing underneath the mistletoe」は欧米ではクリスマスの伝統となっているのです。

こんな素敵なヤドリギのことを教えてくれたのは、私が子どもと通っていた親子英語教室の坂本姫子先生。先生はこんなロマンチックなエピソードが大好きで、私は毎年この話を聞きながら、子どものほっぺたにチュッ。ステキな男性が相手だったらよかったんですけど!

キスと深く結びついたヤドリギは、クリスマスの小道具として映画やドラマでよく使われます。私の大好きなドラマ『フルハウス』でもクリスマスのエピソードにヤドリギが登場します。
 

友達を恋人に変えるヤドリギの魔法

フルハウス(セカンドシーズン)
『フルハウス(セカンドシーズン)』悪天候のため空港でクリスマスイブを迎える羽目になったタナー一家。こどもたちにサンタからのプレゼントは届くのでしょうか。
『フルハウス』セカンドシーズン『タナー家のクリスマス』より。意中の女性にキスを申し込むロマンチックなシーンです。

ベッキーと恋人の関係になりたいジェシー。でもベッキーはキャリア優先のお堅い女性。プレイボーイのジェシーはまったく相手にされません。偶然クリスマスにベッキーがヤドリギの下に立っているのを見て、思い切ってキスを申し込みます。

まずは紳士的に低姿勢で。

Jesse: I'm also happy we just so happen to be standing under the mistletoe.
(ジェシー: オレたちがたまたまヤドリギの下に立ってるなんて嬉しいよ)

このセリフはキスしてもいいですか? という意味なのです。笑顔でかわそうとするベッキーにジェシーは続けます。

Jesse: I know, you just wanna be friends. But believe me, I hate this just as much as you do, but it is a Christmas law.
(ジェシー: 分かってるよ、友達でいたいのは。信じてくれよ。オレだって君と同じくらいイヤなんだ。でもこれはクリスマスの決まりごとだから。)

以前の記事『ネイティブは「as … as」をこう使う!』でご紹介した「as … as」が出てきました! ここでは「as … as」はキスの正当性を強調するために使われています。

こんな風に言われると、なかなか断れないもの。ベッキーは次のようなお硬い表現でキスをOKします。

Becky: Well, I am a law-abiding citizen.
(ベッキー: そうね、私は法を守る市民だものね。)

abideは「(法を)順守する」という意味の動詞。こういう答え方ってアメリカ人らしいな~って思います。ユーモアの一種なんでしょうか?

そんなこんなで、ヤドリギの下でロマンチックなくちづけを交わした2人。この出来事はその後の2人の関係を変えるきっかけの一つになるのでした。

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