イギリスの困った水事情

イギリスの水事情とは

イギリスの水事情とは

イギリスに留学した時に、すぐに買うことを勧められたのは浄水器でした。日本ですと、浄水器は「よりおいしい水」のために求める物ですが、イギリスの場合は、「そうしないと飲めない」に近い感覚かもしれません。これからイギリスへ旅行や出張、留学の計画がある方は、事前に水事情について知っているとなにかと便利です。特に女性の方は、肌と髪を守るためにぜひ知っておくことをお勧めします。
   

イギリスの水は硬水

日本の水は軟水ですが、イギリスの水は硬水です(マグネシウムやカルシウムの含有量が少ないと軟水、多いと硬水と呼ばれます)。さらに、イギリスの水には石灰が含まれているため、お湯を沸かす電気ポットは大変なことになります。ミネラル分や石灰分がびっしりとこびりつき、さながら鍾乳洞のようになってしまうのです。重曹やクエン酸で定期的に掃除しないと、どんどん塊が増えて行きます。
pot

中は大変なことに!



硬水が身体に合わないとお腹をこわしてしまう方もいるので、短期滞在の方
はペットボトルで軟水(アメリカやフランスのブランドには軟水があります)をお勧めします。中長期間滞在する方は、すべてミネラルウォーターですと高くついてしまいますので、飲み水やお米を炊くのにはミネラルウォーター、通常の料理には浄水器を通した水道水、のように使い分けると良いと思います。

ちなみに、紅茶は硬水で入れた方がおいしいと言いますが、緑茶は緑にならず、茶色くなります!留学先でお点前の披露を企画している方は、必ず軟水を選んで下さいね。
 

イギリスでのお風呂は贅沢

日本では毎日お風呂に入るのが当たり前ですが、イギリスでは、お風呂はとても贅沢なものです。ロンドンのような都会ならいざ知らず、オックスフォード大学のような古い大学の寮や留学生向けの集合住宅では、贅沢の極みのひとつと言っても良いかもしれません。

イギリスでは、ほとんどの人がシャワーしか使いません。バスタブがない寮や集合住宅もたくさんあります。私が留学中に暮らしていた施設にも、シャワーだけでバスタブはありませんでした。「こんなに北にある寒い国なのに、なぜ湯に浸からんのだ?」と大いに疑問に感じたのですが、その背景には、日本では考えられないイギリスのお風呂事情があったのです。
 

お湯はひとり分だけ

贅沢の極み?!

贅沢の極み?!

イギリス(の古い大学の寮や集合住宅)では、お湯を沸かすシステムが日本とまったく異なっています。同じ留学生の友人が、大学の家族用住宅に住んでいたのでその例を紹介しますね。

まずは、タンクの中に入っているお湯を沸かします。そして、それを蛇口からバスタブへ入れるのですが、バスタブの7割くらいの量に達すると勝手に水が出てきます。つまり、タンクの中のお湯が無くなったら終わりということなんですね。

さっさと止めないと、ぬるいお湯につかるはめになります!わたしは最初慣れなくて、何度かうっかりぬるいお風呂に入りました。追い焚きなんていう機能は、当然ありません。

それでも、バスタブに浸かれる喜びは何にも代え難いものです。ところがこのお風呂、誰かが入るとしばらく使えなくなります。タンクの水をもう一度湧かすのに、かなりの時間がかかるからです。

日本では、いつでもお湯が出て、何人でも立て続けに入れるのはもちろんですが、追い焚き機能があれば、いつでも湧かしたてのお湯に入れます。それがどんなに贅沢だったか、留学してから知りました。
 

イギリスの水は、肌と髪には良くない

イギリス人の友人の男性が、「日本に長く住んでいる僕には髪の毛がたくさんあるけど、イギリスにいる弟はそうじゃない」と話してくれたことがありました。

これがどれだけの人に当てはまるかどうか定かではありませんが、確かにイギリスの水は、髪と肌には良くなさそうです。ある日顔を洗ったら、うっすら顔に白い粉のようなものがついていてびっくりしたことを覚えています。1週間ほどで枝毛も出来るし、肌はかさかさになりました。馬油やホホバオイルなど、水あれによる乾燥を防ぐために、オイルを塗りたくってなんとかしのいでいたものです。シャンプーもトリートメントも日本の物を持って行っていました。

旅行にしろ、長期滞在にしろ、イギリスへ行く時には水対策を忘れずに。特に留学される方は、勉強だけで相当大変だと思いますから、美容の点でストレスを減らすためにも、しっかりとした対策を講じられることをお勧めしたいと思います。

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