月の名前の由来

月の呼び名には、単にアラビア数字で1月・2月・3月だけでなく、国や地域によって特徴があります。例えば、日本の月の名前は、睦月・如月・弥生と続きますよね。今回の記事では、英語の月の名前を取り上げて、それぞれの意味と由来を見ていきたいと思います。
   

英語の月の名はローマから

英語の月の名前は、古代ローマまで遡ります。1月から順に、発音と一緒に解説します。
 

January(睦月)

ジャヌアリー:1年の始めのJanuaryは、ローマ神話で「事の始まりと終わり」を司る神Janus(ヤヌス)から来ています。ギリシャでは「ゼウス」となりました。ヤヌスは入り口と扉の神です。
 

February(如月)

フェブラリー:ローマ神話に登場する慰霊祭Februaria(フェブルアーリア) の主神から来ています。戦争の罪を清めるためのお祭りです。
 

March(弥生)

マーチ:ローマ神話の軍神Mars(マルス)に由来します。ローマ歴では、3月が1年の始めの月でした。マルスは、JR(当時の国鉄)が生み出した旅客販売総合システム(現在の「みどりの窓口」のはじまり)の名前でもありました。
 

April(卯月)

エイプリォ:ギリシア神話の女神Aphrodite(アフロディテ)から来ています。Aprilisには「開く」という意味があります。花や緑が次々に開いたり芽吹いたりする様子が伺えますね。
ギリシア神話の女神Aphrodite(アフロディテ)から来ています。Aprilisには「開く」という意味があります。

愛と美の女神

 

May(皐月)

メイ:ローマ神話の豊穣の女神Maia(マイア)に捧げられた月、Maiusが起源です。西洋でお祝いされる5月1日のお祭り、May Day(メーデー)は、自然の再生と芳醇を祝って行われます。イギリスの街オックスフォードでも、May Dayには、明け方から歌や踊りで春の訪れを祝う人で溢れます。

■参考写真はこちら、オックスフォードガイドのWebサイト>>>
 

June(水無月)

ジューン:ローマ神話のJuppitel(ユピテル)の妻Juno(ユノ)から取られた名前です。ユノが結婚生活の守護神であることから、6月に結婚式を挙げる花嫁は、June bride(ジューン・ブライド)と呼ばれるようになりました。

次のページでは、7月から12月について解説します。
 

July(文月)

ジュラーィ:古代ローマの暦(ユリウス暦)を制定したJulius Caesar(ユリウス・カエサルまたはジュリアス・シーザー)が、誕生月に自分の名をつけたことに由来しています。3月にはじまる古代ローマの暦では、5番目の月にあたります。
ユリウス・カエサルまたはジュリアス・シーザーが、誕生月に自分の名をつけたことに由来しています。

Julyはカエサルの名前から

 

August(葉月)

オーガス(ト):初代ローマ皇帝Gaius Octavianus(ガイウス・オクタヴィアヌス)ことAugustus(アウグストゥス)が誕生月に自分の名をつけたことがはじまりです。アウグストゥスは、現在の閏(うるう)年を制定した人物でもあります。それまで29日あった2月を28日にして、それまで30日だった8月を31日としました。
 

September(長月)

セプテンバ:「第7の月」という意味です。ラテン語のSeptemは「7」の意味があります。ここまでの月の名前に比べると、少し地味に感じるかもしれませんね。
 

October(神無月)

オクトーバ:「第8の月」という意味です。ラテン語のOctoは「8」の意味があります。10月31日は、ケルト人の旧暦の大晦日に当たるSamhain(サムヘイン)。この日は、先祖の霊に収穫を捧げる死者の日であり、精霊たちが出現する忌むべき日でした。精霊たちを追い払ったり、彼らから隠れるため、仮面をつけてかがり火を燃したと言われています。これがハロウィーンの起源です。10月31日はキリスト教徒にとっては、11月1日のAll Saints' Day(万聖節)の前夜になります。アングロ・サクソン語では、Saintはhallow。All Hallows Eve がなまって、Hallowe'en(ハロウィーン)となったと言われます。
ビール好きの方には、オクトーバーフェストと言うとピンとくるかもしれませんね。10月に行われるドイツのビールの祭典です。
 

November(霜月)

ノヴェンバ:「第9の月」の意味です。3月がはじまりなので、9番目にあたるのですね。ラテン語のNovemは「9」の意味を持ちます。11月1日はキリスト教でのAll Saints' Day(万聖節)、そして2日はAll Souls Day(万霊節)です。万霊節は、天国に入れなかった者が修行をする場、つまり「煉獄」にいる魂たちに祈りが捧げられる日です。
 

December(師走)

ディセンバ:古代ローマ暦では最後の月。Decemberは「第10の月」という意味です。ラテン語のDecemは「10」を意味します。かまどと家族の守護女神であるウェスタの月であり、農耕神で時間の神でもあるサトゥルヌスの祭りの月でもあります。12月25日はキリスト教のChristmasですが、エジプトではホルスとオシリスが生まれた日で、ギリシアではディオニソスとヘラクレスが生まれた日、ペルシアではミトラが生まれた日とされています。
 

月名は三文字で省略する

英語の月名は綴りが長いため、しばしば省略されます。カレンダーなどでよく見かけますよね。こちらもおさらいしておきましょう。

Jan. Feb. Mar. Apr.
May, June, July(3つとも短縮形なし)
Aug. Sept. Oct. Nov. Dec.

特徴的な決まり事は、
1. 短縮しない月が3つある
2. 短縮する場合は必ずピリオドをつける
3. 9月はSep.ではなくSept.と4文字で表記する

という点です。

3.については、文書をすっきりと見せるためにSep.のように他の短縮形と同じく3文字表記をする場合もあるようですが、上記の短縮形が一般的です。
 

歌とリズムで覚えてみる

ところで、日本の1~12月に比べると、英語の月名は複雑で覚えにくいですよね? ごろ覚えのような感じではありませんが、歌になっている動画サイトがあります。子どもにも親しみやすく覚えやすいのでおすすめです。何度も耳にしつつ、視覚的にも刺激を受けますのでぜひ!

動画で覚える英語の月名:www.youtube.com/watch
 

英語で読む月名の歴史と由来

俄然興味を持たれた方は、ぜひ原語にも挑戦してみてください。この記事で読まれた月名の歴史や由来を踏まえて読むと、理解が深まります。
www.crowl.org/Lawrence/time/months.html

いかがでしたか?

日頃あまり気にせずに使っている月の名前には、長い歴史や文化・宗教的な背景があるのですね。丸暗記しようと思うと辛いかもしれませんが、こうした背景や由来を知ることで、英語学習が楽しくなること請け合いです。

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