月の呼び名を英語で
満ち欠けのある月には、それぞれの段階で違う名称があります。New moon
Crescent moonまたはhorned moon, new moonと言います。crescentは、ラテン語でincreasing:増加する を意味します。パンの種類であるクロワッサンの意味がありますから覚えやすいですね。hornedは、角の形をしたという意味ですから、こちらもわかりやすいでしょう。
ちなみに、上弦はearly moon/new moon, 下弦はwaning moon/old moonのように、日本と同じように区別されています。
2. 半月:
Half moonと言います。上弦はearly moon, 下弦はwaning moon/old moon と区別されています。Half-moon-shapedというと、半月形の意味になり、half-moon-shaped table:半月形のテーブル のように使えます。
3. 満月:
full moonです。こちらは説明の必要はありませんね!
中秋の名月を英語で
Harvest moon
1. 仲秋の名月:
Harvest moon:ハーベスト・ムーンと言います。Harvest moonは、秋分の頃、穀物の実りの頃の月という意味です。秋の実りの時期の満月に限っては、日本の中秋の名月や十五夜のように特別な呼び方となっています。
2. 立ち待ち月:17-day-old moonと言います。日本では、待ちきれずに立って待つほど美しいと考えられているわけですね。
英語圏には日本のようなお月見の習慣はないため、新月から何日目の月であるかという事実が、そのまま名称になっています。
お月見について英語で説明してみよう
お月見の季節
例)The moon viewing day in 2019 is September 13th.
2019年の仲秋の名月/お月見日は、9月13日です。
Moon-viewing dumplings or "tsukimi-dango" and pampas grass are given as offerings during moon viewing.
お月見のおだんごや、すすきをお供えして月を眺めます。
お月見団子は、rice dumpling for moon viewingと説明することも出来ます。
お月見の由来を英語で
もともとは中国の習慣だそうですが、日本に伝わった平安時代に貴族達がはじめたと考えられているようです。例)Heian Era aristocrats viewed the moon from boats, enjoying the reflection of the moon on the water’s surface.
平安時代の貴族たちは船に乗って、水面に揺れる月を楽しんでいました。
英語圏における月のイメージとは?
仲秋の名月に宵待ち月、立待ち月など、日本には月を愛でる習慣があります。夏目漱石が、I love you の翻訳は「月が綺麗ですね」だと説いたいう逸話もあるほどです。日本ではロマンチックなイメージを持たれるお月様ですが、英語圏では、満月は一時的な不眠症を引き起こすと信じられていたり、オオカミに変身するなどの特殊な精神状態を連想させます。
さらに、lunar:月の という意味ですが、lunatic:愚かな という意味の単語であることを考えても、月には良からぬイメージがあるようです。特に、アメリカの秋の一大祭りと言えばハロウィーンですが、月のイラストは魔女やお化けと一緒に用いられています。
月は怖いイメージ
文化によって、月のイメージはいろいろですね。日本の月を愛でる文化をこれからも大切にしたいものですね。
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