命令をブロックするアプローチ
ポリフェノールの機能研究が進められています |
それは、乳酸菌同様、私たちの身近にあった成分、植物ポリフェノールなのです。
乳酸菌同様、ポリフェノールも成分毎に微妙に異なる機能を持っています。特にアレルギー反応を抑制する効果が高そうなポリフェノールとして、最近研究が進められているのが、緑茶に含まれているカテキンの一種であるメチル化カテキン(EGCG3"Me)です。通常のカテキンにもアレルギー反応を抑える効果があるという研究結果が出てきていますが、メチル化カテキンにはその数倍のパワーがありそうだということで、注目を集めています。
これらの植物ポリフェノールは、マスト細胞(ヒスタミンなどの炎症物質を貯めている細胞)の命令受信部(IgE受容体)をブロックしてくれます。それによって、炎症を起こす物質などが放出されるのを抑制してくれるのです。
お薬でも同様のブロック機能を持った成分がありますが、植物ポリフェノールは、薬に比べて穏やかな効果が期待できる成分です。どの植物ポリフェノールを、どのくらいの量摂れば、どのくらいの効果が期待できるのか…といった情報は、まだ研究途中の段階。これからさらに詳しい研究が進めば、具体的な効果もわかってくると思います。注目の成分として、今後の研究成果が楽しみな成分です。
花粉症・アレルギー対策として色々な製品が販売されていますが、大きく分けると、2つのアプローチのどちらかに分類されます。どのアプローチで効果が表れるか、どの成分が自分の身体と相性が良いかは人によって違います。また、どちらも薬のように即効性があるわけではないので、1~2か月続けてみて効果があるかどうかを確認するようにしてください。
時間はかかるかもしれませんが、自分に合ったアレルギー対策サプリを見つけられれば、体に負担をかけずに症状を和らげることができそうです。
自分に合ったサプリを見つけて、快適な毎日を過ごしたいですね。
※飲食物および健康食品による民間療法は、個人の体質、また、誤った方法による実践に起因して、体調不良を引き起こす場合があります。実践の際には、必ず自身の体質及び健康状態を十分に考慮したうえで行ってください。また、全ての方への有効性を保証するものではありません。