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サビない体の防衛ミネラル!セレン

ほんの少しの量で私たちの体を酸化から守ってくれる微量元素のセレン。サビない体を作るためには欠かせない栄養素なのですが、サプリでセレンを摂り過ぎているかも!?使い方を間違えれば大変なことに!

小浦 ゆきえ

執筆者:小浦 ゆきえ

ダイエット食品・サプリガイド

セレンの働き

セレン
セレンは必要だけど加減に注意
食べ物に含まれている栄養素は、私たちの体を作ったり動かしていく上で欠かせないものですね。でも、必要な栄養素でも、摂り過ぎてしまうと体に害があることもあります。

セレンは、そんな摂り過ぎに注意が必要な栄養素の1つ。実は、最初は毒性がある金属と考えられていたほど。体の中で大切な機能を持っている微量元素であることがわかったのは、そんなに昔ではないのです。

ヒトの体内のセレン量は体重1kg当たり約250μg。体重50キロの場合でも、たった12.5mg、1円玉の重さの1/100という微量しか持っていないのです。
そんなセレンの重要な働きは、私たちの体を酸化から守る酵素(グルタチオンペルオキシダーゼ類)の材料となること。この酵素が、ビタミンEやSOD(抗酸化酵素・スーパーオキシドジスムターゼ)などと一緒に、体の酸化を防ぐ防御部隊として働いているのです。

この他、酸化されたビタミンCを再生する酵素や、甲状腺ホルモンの活性化と代謝に関係する酵素の材料としても働いています。

私たちの体が錆びない(酸化されない)ための重要な働きを持ったセレンですが、当初、毒と思われていたのはそれなりに理由もあるのです。不足したり多すぎたりすると、どんなことが起こってしまうのでしょうか。

セレン不足・過剰の症状

■ 不足
日本では、通常の食生活を送っていれば、セレン不足の心配はありません。元々セレンはほんの少しで足りる栄養素です。それに、日本の土にはセレンが含まれていて、それを吸収した野菜やそこで育った家畜を食べていれば、最低必要な量は十分摂ることができます。
世界でも数えるほどしかないのですが、土壌のセレン濃度が極端に低い地域(中国東北部・シベリアなど)では、作物や家畜の中のセレン濃度も低くなるため、摂取不足によりセレン不足となることがあります。

慢性的にセレンが不足すると、体が酸化されやすくなり、細胞障害が起こると考えられています。具体的に報告されているのは、心筋症や、思春期の変形性骨軟骨関節症、発ガンのリスクが高くなることなどです。

セレン不足の可能性があるのは、ごく限られた環境で暮らす場合です。日本では、不足より過剰の方が発生する確率が高そうです。

■ 過剰
日本では、セレン不足の心配はほぼありません。でも、過剰となってしまう可能性はあるのです。詳細は後半で説明しますが、理由は、セレンの必要量と中毒量の差がとても小さいからです。

摂り過ぎたセレンは、尿中へ排泄されていますが、サプリメントの摂り過ぎなどで慢性的にセレン過剰の状態が続くと、それも追いつかなくなってしまいます。そうすると、疲労感を感じたり、下痢・爪の変形・脱毛などの症状がおきてきます。この他にも、吐き気・胃腸障害・焦燥感・神経障害、皮膚症状などが報告されています。ヒ素中毒にも似ていると言われるほど、セレン過剰の毒性は強いものです。


「抗酸化のパワーは欲しい。でも、摂り過ぎは怖い。」そんなセレンですから、適量を見極めることが大切です。
次のページでは、セレンをしっかり摂る方法
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