カリウムの働き

カリウム
意外と色々な食材に含まれています。
カリウムというと、「高血圧予防!」というイメージは定着してきましたね。でも、高血圧の予防以外にどんな働きをしているか、知っていますか?

カリウムは、私たちが心臓を動かしたり、筋肉を動かすために重要な働きをしているミネラルなのです。私たちの体の中にあるカリウムのほとんどは、細胞の中にあります。つまり、細胞の中と外で、カリウム濃度が大きく違う状態を保っているのです。
これには、重要な理由があります。この濃度差が、薬や栄養素の細胞内外への浸透バランスを調整したり、神経の電気信号伝達筋肉の伸縮に重要な役割を担っているのです。
この他にも、細胞の中で、他のミネラルとのバランスが崩れないように緩衝材のような役割も果たしているのです。

ですから、私たちが健康を保つには、カリウムが多すぎても少なすぎてもいけません。とはいえ、不足気味といわれているカリウム。カリウムが不足したり、多すぎたりするとどうなるのでしょう?

カリウム不足・過剰の症状

カリウムは小腸で吸収され、腎臓から排泄されています。このバランスが崩れたとき、不足や過剰の症状が出るリスクが高くなります。
■ 不足
通常の食事をしている健康な人で、カリウム不足の症状が出ることは、ほとんどありません。でも、嘔吐や下痢が続いたり、下剤の常用、結腸ポリープなどで、ミネラルの吸収が正常にできなくなると、不足してしまうことがあります。まれに、多量の汗をかくことによって、カリウムが失われ不足することもあります。

血液中のカリウム濃度が軽く低下している程度では、普通は症状は生じません。血液中のカリウム濃度が低いことに基づいて行います。
激しく低下すると、筋力低下やけいれんを起こし、場合によっては麻痺が生じます。心疾患がある場合には、不整脈を起こします。

脱水感・食欲不振・吐き気、脱力感・無関心・不安感・嗜眠・非合理的行動などの神経障害、不整脈、心伝導障害、筋力低下、味覚低下などが報告されています。

■ 過剰
血液中のカリウム濃度が高くなった状態を、高カリウム血症と呼びます。
軽度の高カリウム血症は、ほとんど症状が表れず、血液や心電図の検査で発見されたりします。さらに濃度が高くなると、胃腸の不調・吐き気・下痢・嘔吐・げっぷ・鼓腸・潰瘍などが起こります。ほとんどの場合は、この時点で病院の診察を受けることになるでしょうが、これを放置してさらに悪化すると、感覚異常・虚弱・弛緩症・無気力・めまい・精神錯乱・低血圧・血便・不整脈・心ブロックなどの症状が発生したと報告されています。
カリウムは神経伝達で重要な働きをしているミネラルなので、それが過剰となると、感覚や心拍も正常に働けなくなるのです。

カリウムは日常生活では不足気味のミネラルなので、健康な人であればサプリメントの1日の規定量を守り、何種類も併用しない限り過剰摂取の心配はありません。しかし、病気や加齢などで腎機能が低下している場合や、腎臓に作用する薬を服用している場合、排泄機能が落ちているため、カリウム過剰となっていましまうリスクが高いのです。このような方は、少量のカリウムでも危険なので、サプリメントでの摂取は避けましょう。(病院でカリウムを減らす食事指導を受けている重篤な腎疾患患者には、野菜や果物を含む健康食品全般が危険です。)

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