ビタミンB1の働き
その働きは、糖類の代謝で重要な役割を果たすというものです。つまり、炭水化物を燃焼させてエネルギーに変えるのに欠かせない栄養素なのです。また、炭水化物であるアルコールを処理する時にも欠かせません。
水溶性の栄養素は、長期間からだの中に溜めておけない栄養素です。溜めておけないと言っても、たった1日不足したくらいでは問題ありません。ただし、不足が2週間程度続くと欠乏症が現れるという報告もあるので、1週間程度のサイクルで必要量が満す生活をおススメします。
運動・肉体労働(エネルギー使用)、多量の炭水化物(穀類・アルコール)を摂った時の処理によって沢山消費されます。スポーツジムに行った日や、お酒を飲んだ日はいつもより多く消費されているので、サプリメントなどを使用して積極的に摂り入れてみてください。
ビタミンB1不足・過剰の症状
不足脚気:
精製された穀類(米・小麦粉)などビタミンB1が少ない偏った食事などにより、ビタミンB1摂取量が足りなくなって起こる症状。ムクミや下半身の反射が鈍くなるなどの症状が現れます。症状は可逆的なので、ビタミンB1を摂ることですぐに回復することができる。
ウェルニッケコルサコフ症候群:
長い名前ですが、急性の錯乱状態(ウェルニッケ脳症)と健忘症(コルサコフ症候群)の2つの異常が組み合わさったものです。アルコール依存症や栄養不足によるビタミンB1欠乏によって、記憶障害がおこります。
場合によっては、ビタミンB1を与えても修復できないダメージが残ることも。
慢性的な疲労感:
病気と判定されるレベルではありませんが、ビタミンB1が不足気味になると、エネルギーを上手に生成できなくなり、慢性的な疲労感に襲われます。偏った食生活やアルコール摂取の増える時期は、全ての人が注意した方が良いでしょう。
過剰
安全域が非常に広く、過剰症の症状は特には認められていない。必要以上に摂取した場合、尿中に排泄される。症状が出たとしても摂取を止めればすぐに回復します。
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