旅行で留守にする間の植物の水やりは、これで解決!
旅行中など、留守でもできる鉢物への水やりの方法をお伝えします
旅行中の植物の水やり:留守が2~3日の場合は保水材
■顆粒状の保水材保水材とは、高分子化合物が、水を吸うとゲル状にふくらむ性質を使用して園芸用に作られたものです。写真のように、最初は顆粒状ですが、水を吸うと、グラスの中のようにグミのような状態になります。そして、土が乾燥してくると、浸透圧で、その水分を土へ補給する働きがあります。
これを使うと、毎日の水やりが、2~3日に1度で済むようになります。しかし、植物を植えつける際に、土と混ぜて使わなければなりません。そのため、すでに植えられている植物に使いたいときは、植え替えなければならないというのがネックとなります。
しかし、一度混ぜてしまえば、7年程度かけて徐々に分解していくので、夏場に限らず、毎日の水やりの軽減にもつながります。
旅行中の植物の水やり:留守が5日程度の場合は簡易給水システム
これは、オーストリア製の簡易給水システム「Blumat(ブルマット)」。土にさす部分がセラミックでできていて、その毛細管現象を利用して、土に水を供給するものです。写真のように、素焼き部分を土にさし、反対側は、水をためた器に挿しておきます。1本で約20~25cmの範囲に水を供給するということなので、鉢の大きさに応じて、本数を調整すると良いでしょう。容器にためておく水の量を多くしておけば、長期間の留守でも対応できます。
説明書を読むと、洗面器のような器に水をためているイラストが載っているのですが、これだと、水を供給する前に、容器から水が蒸散してしまうような気がします。フタができるものや、口の小さな容器を利用した方が良いでしょう。
旅行中の植物の水やり:留守が1週間以上の場合は電動の水やりシステム
もっと長期に留守にする場合には、電動の水やりシステムを設置した方が安心です。ナショナルの「自動水やりタイマー」は、タンク式と、水道に直接つなぐタイプがあり、どちらも、乾電池で作動するようになっています。タンク式は、タンクに18リットル水をためることができ、そこから、ノズルを通して点滴のように鉢に水を供給します。水やりの回数を1日2回まで設定でき、間隔も、毎日・1日おきなどの4パターンから選べます。特に工事も必要ないので、ベランダや室内の植物に向いています。ただ、水をためておける量が限られているので、あまり、大量の鉢につないでしまうと、長期間使えなくなってしまいます。
水道に直接つなぐタイプは、水やりの回数や間隔の設定はタンク式とほぼ同じですが、水道の蛇口に直接つなぐので、ノズルのつなぎ方を工夫すれば、たくさんの鉢や、花壇・芝生など庭全体に使うことができ、長期間安心して使うことができます。タンク式とは違い、本体を水道の脇の壁などに垂直に掛けるように設置しなければならないのですが、DIYがお好きな方なら、あまり苦にならないでしょう。
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