日本女性のほとんどが間違ったブラジャー選びをしている!
「リュー・ドゥ・リュー」オーナーの龍多美子さん。独自のランジェリー論とその美しさで多くのファンを持つ。 |
お話をうかがったのはランジェリーショップ「リュー・ドゥ・リュー」のオーナー・龍多美子さん。
この世界ではカリスマと称される方です。
「まず最初に理解していただきたいのは、多くの方々がブラジャー選びに関して間違った認識をしているということです。よくカップ数を割り出すのに、多くのランジェリーショップではトップバストからアンダーバストを引いた差を使います。でも、考えてもみてください。身長が170センチの人と150センチの人がいて、トップバストが80センチ、アンダーバストが65センチと同じだったとします。そのふたりが同じカップ数のわけがないんです。身長170センチの人のほうが、たいてい乳房の円周が大きいわけですから」と龍さん。
でも、たいていのランジェリーショップや下着売り場では同じサイズのブラを勧められてしまうというのが今の実情。
つまり、私たちは早い人で小学生高学年から、普通は中学生くらいのときから間違ったブラジャー選びをしてきたということ。
サイズのあわないブラで、バストの成長が止められたということも考えられるわけで、ショッキングな話です。
ですが、考えてみれば龍さんのご意見はごもっとも。
アンダーやトップの数字に惑わされない! 大事なのはバストの円周や形
つまり、正しいブラのサイズ選びは「アンダーバストとトップバストの数字にとらわれないこと」といえそう。「正しいブラ選びにはむしろ、乳房の円周や形を見極めることが大事。バストをキレイに包むカップを選ぶことです」と龍さん。
龍さんの店では、龍さんやスタッフの方がその人の胸の形を的確に見極め、ピッタリのブラを選び出してくれるのですが、それまで自分がAカップだと思っていた人がCカップだったなんてことも珍しくないそう。
かくいう当ガイドも自分はBカップだと思っていましたが、以前に取材に訪れたこちらのお店でDカップと言われたのでした。
「それと、認識してほしいのは『ブラのアンダーバストは手直しできる』ということ。たとえば、アンダーバストが72センチの人がいたら、たいていの人はアンダーバスト70センチのブラを買ってしまいます。それだとブラジャーがカラダを締めつけてしまい、身につけていて苦しいですし、シルエットもキレイに出ません。そういうときはアンダーバスト75のブラを選んで、72センチに詰めればいいんですから」。
龍さんのお店ではもちろん、こうした手直しもしてくれます。
買う際には試着が必須、そして「つけ方」も重要
龍さんのお店のように正しいブラを選んでくれるショップが近くにあればいいのですが、そうでない場合は…「まず、試着は必須ですね。バストをキレイに包むカップのブラに合うまで試着し続けることです。そして、アンダーバストを正確に測り、ピッタリのものがあれば、それを買い、なければ大きいほうを買って自分で手直しすればいいんです」とのこと。
また、正しいブラ選びだけでなく、「つけ方」も大事だそう。
「お腹やワキのあたりにある肉もカップの中に入れるようにすること。この肉はもともと、サイズのあわないブラジャーをつけていたり、寝ているときに、どんどんワキやお腹に流れていってしまったお肉ですから。ホックは苦しくない位置に留めて」
次のページでは、正しいブラをつけた場合とそうでない場合を実際に見ていただきましょう。