フロントは間違い英語!フロントの正しい英単語は?
フロントに英語で部屋の要望を!
今回登場してもらうのは、友人同士でカナダを旅行しているカナさんとマキさん。部屋に入ってみたらエアコンが壊れていることに気づき、電話では自信がなかったので、直接フロントに行って話すことにしました。
■ 見つけてみよう!どこが間違い?
この人は「ボーイさん」?英語ではちょっと違います!
ボーイ:... Yes?
カナ:Where is the front?
ボーイ:Front. You mean, the front desk. It's downstairs.
カナ&マキ:Thank you.
(フロントにて)
マキ:Excuse me. エアコン is broken.
係員:Sorry?
マキ:エアコン。
係員:Air ... con ... Oh, air conditioner!
■ 会話を診断します!
カナ:Hello! Boy!
Hello!と元気よく声をかけるのはいいですね。でも、あいにく日本語の「ボーイ」さんは、英語ではboyではありません。そもそも、「先生」をTeacher!とは呼ばないように、英語圏では人を職業で呼ぶのはあまり上品なことではありません。
カナ:Where is the front?
場所を尋ねるのはWhere is ~?でOKです。でも、あいにく「フロント」はfrontではありません。frontには単に「前」という意味しかないのです。ホテルの受付のことを言いたかったら、front deskとdeskをつけてください。
マキ:Excuse me. エアコン is broken.
「エアコン」は典型的な和製英語ですね。英語ではair conditionerと言います。ちなみに、「クーラー」も英語ではair conditioner。coolerと言うと、クーラーボックスか倉庫の冷却器のように聞こえてしまいます。
フロントスタッフに英語で「部屋のエアコンが壊れてる」と伝えよう
部屋を掃除してくれるのはmaidさんです
■こうすればうまくいく!
カナ:Excuse me. Where's the front desk?(イクスキューズミ。ウェアズザフランデス)
訳:すみません。フロントはどこですか
ボーイ:It's downstairs.(イツダウンステアズ)
訳:下の階です
カナ&マキ:Thank you.(サンキュー)
訳:ありがとう
フロントにて
マキ:Excuse me. The air conditioner doesn't work.(イクスキューズミ。ディエアコンディシャナーダズンワーク)
訳:すみません。エアコンが動きません
係員:What's your room number? I'll send someone to fix it.(ワツユアルームナンバ。アイルセンドサムワントゥフィクスィト)
訳:ルームナンバーを教えてください。修理にうかがいます。
■ここがポイント!
日本語では「ボーイさん」の一語ですべてが済んでしまう感じがありますが、欧米の大きなホテルでは、仕事の内容によって細かく呼び方が分かれています。
bell boy(ベルボーイ)
宿泊客を部屋に案内したり、場合によっては荷物を運んだり、私たちにとっては一番身近な存在です。
porter(ポーター)
荷物を運ぶ係が別にいることもあり、その人たちはporterと呼ばれます。
pageboy(ペイヂボイ)
宿泊客を案内する係の人を、pageboyと呼ぶこともあります。
front desk clerk(フランデスクラーク)
フロント係。「フロント」をreception、「フロント係」をreceptionistと呼ぶこともあります。
concierge(カンシアーヂ)
日本語で「コンシェルジュ」と呼ばれる人。ミュージカルのチケットを手配してくれたり、宿泊客の相談に乗ったりする係です。
cashier(キャシアー)
会計係のことで、支払いや両替を担当します。フロントにいるスタッフでお金を扱うのはこの人だけ。フロントのところにたいていCASHIERと書いてあります。
ちなみに「(機械などが)調子が悪い」と言うときは、~doesn't workという言い方を使います。~is brokenでも間違いではないのですが、The air conditioner is broken.(エアコン、壊れてますよ)では、決めつけているかのようでぶっきらぼう。「何だか調子が悪くて動きませんよ」という感じを出すために、~doesn't workを使うのです。
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