フランス語を学ぶ際に忘れてはならない規則リエゾン(連音)。記事『フラ語との危険な「関係」にサヨナラする!』では、綴り字と音の関係を中心に、リエゾンの正しい発音についてお勉強しました。よ~し、理屈はわかったぞ!早速リエゾンにチャレンジ!!という気持ちはよくわかるのですが、正しいリエゾンのためには、覚えておかなければならないいくつかの規則があります。今回は続編記事として、リエゾン必須箇所・禁止箇所についてご紹介いたしましょう。

Point 1:主語代名詞と動詞の組み合わせ

miano
リエゾンと綴り字の規則を覚えれば鬼に金棒!
それでは、まず最初に必ずリエゾンしなければならない箇所について代表的なものを覚えていきましょう。

le pronom sujet(主語代名詞)とは、大雑把に言えば、主語となる名詞の代わりに用いられるje(ジュ/私), tu(テュ/君),il(イル/彼・それ), elle(エル/彼女・それ), nous(ヌ/私たち), vous(あなた・あなたたち), ils(イル/彼ら・それら), elles(エル/彼女ら・それら)などの語こと。

こうしたle pronom sujetの後に母音ではじまるverbe(ヴェルブ/動詞)がくるときは、必ずリエゾンされます。動詞avoir(アヴワール/持っている)のNous avons(ヌザヴォン)、Vous avez(ヴザベ)などの例はフランス語が苦手な方でもそのまま音を覚えているのでは。ただし、Thomas a(トマは持っている)という風に、主語が代名詞でない場合はリエゾンしてはいけません。

ちなみにelle est allée(エレタレ/彼女は行った)などの複合過去の場合も、忘れやすいですが、基本はリエゾンしますのでお忘れなく!

Point 2:名詞と形容詞の組み合わせは語順に注意しよう

arbre
一本の大きな木は「アン グランタルブル」
それでは、ここでちょっとリエゾンの基本に戻ってみましょう。もともとリエゾンというのは、フランス語で「関係」を意味するように、いわば、文中の語と語が離れがたい濃~い関係を保つために手をつなぎ愛情を確かめているようなものです。

ですから、article(アルティクル/冠詞)や、mon, ma, mes(モン,マ,メ/私の)などのadjectif possesif(アドジェクティフ ポセッシフ/所有形容詞)といったdéterminant(デテルミナン/限定辞)のうしろにnom(ノン/名詞)が続く場合に必ずリエゾンがおこるのは当然といってもいいでしょう。

さらに、このdéterminant + nomの蜜月関係は、その間にadjectif(アドジェクティフ/形容詞)が割り込んできたところでゆるぎません。adjectif + nomのリエゾン方法に関しては、記事『フラ語との危険な「関係」にサヨナラする!』でun grand arbre(アン グランルブル/一本の大きな木)のような例を詳しくあげていますので、そちらをご確認ください。

ところでこうした理屈にのっとってリエゾンを考えていくと、たいていの場合はリエゾンの有無の予測はたつのですが、一つ間違いやすい例がありますので覚えておきましょう。

それは、un nom au singulier + un adjectif(単数名詞+形容詞)の場合です。先ほどのgrand(大きな)+ arbre(木)の例とは反対に、フランス語でのadjectifとnomの語順は、最初にnomがきて、後ろにadjectif がくるものがほとんどです。例えばprix intéressant(プリ アンテレサン/お買得価格)のように、単数名詞+形容詞の場合にはリエゾンされないという決まりがありますのでご注意くださいね!

次ページで、あなたの「リエゾンマスター度」を徹底チェックしてみましょう。