フランスでle 21 juin(ル ヴァンテアン ジュアン/6月21日)といえば、La Fête de la Musique(ラ フェット ドゥ ラ ミュジック/音楽祭)の日。通常 le solstice d'été(ル ソルスティス デテ/夏至)にあたるこの日には、1982年以来毎年各地で音楽関係のイベントや通りでの楽器演奏などがおこなわれ、フランス全土が音楽一色に染まります。今回は、そんなLa Fête de la Musiqueを記念して、「のだめ」もバッチリマスターした(?)音楽フランス語をお勉強してみましょう。

音楽を「する」ことが、音楽の「お祭り」

La Fête de la Musiqueの日には各地で音楽のイベントがおこなわれる
それでは、La Fête de la Musiqueを語るにあたって覚えておきたい有名フレーズからお勉強を。

Faites de la musique, Fête de la Musique.
(フェット ドゥ ラ ミュジック, フェット ドゥ ラ ミュジック)

フランス語初心者の方のために少し解説しますので、この同音異義語のおもしろさ、あるいはfaire de la musiqueのいくつかの意味がすんなりわかる方は次ページへどうぞ。

さて、Faitesとは「する」という意味をもつ動詞Faire(フェール)の命令形です。日常会話で頻繁に使われる最重要動詞の一つですので、活用もチェックしておきましょう。

Je fais (ジュ フェ)
Tu fais (テュ フェ)
Il (Elle) fait (イル フェ/エル フェ)
Nous faisons (ヌ フゾン)
Vous faites (ヴ フェット)
Ils (Elles) font (イル フォン/エル フォン)

注意点を二つ。フランス語の綴り字で、複合母音「ai」の読み方は通常「エ」となりますが、Nous faisonsのfaisonsは、「フェゾン」ではなく「フゾン」と発音します。また、通常Vousの活用は、動詞語尾が-ezとなりますが、faireの場合は語尾が-esとなります。動詞dire(ディール/言う)も同じパターンで、試験などにもよくでますのであわせて覚えておいてください。

命令形の作り方と部分冠詞の使用

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千秋とのだめのフランス留学が開始され、フラ語が飛び交う『のだめカンタービレ10巻』
それでは、次にフランス語の命令文の作り方をお勉強してみましょう。

命令形をつくるには、二人称であるTu,Vousと一人称複数のNousにそれぞれ対応する動詞の3つの活用を利用します。通常er動詞であれば、命令形をつくる際にTuに対応する動詞の活用語尾のsをとるという作業が必要になるのですが、faireは不規則動詞ですので、そのままFais(~して), Faisons(~しよう), Faites(~してください/~して)という3つの命令形の形が完成します。

さらに、楽器を演奏したり、スポーツなどの活動を表す際にはfaireの後ろにfaire du piano(フエール デュ ピアノ/ピアノをひく), faire de la natation(フェール ドゥラ ナタシオン/水泳をする)のように部分冠詞をつけます。ということで、フレーズの最初にでてくる「Faites de la musique」は、「音楽を(演奏)して(ください)」という意味になります。

次に、後半のフレーズに関して解説しますと、Fête(フェット)とは、先ほどの動詞Faites(フェット)と同音で、「祝日」や「お祭り」の意味をもつ女性名詞です。続くde(ドゥ)は、英語のofにあたる「~の」という意味をもつ前置詞。また、la Musique(ラ ミュジック)が音楽を意味しますから、「Fête de la Musique」で「音楽祭」のこと。先ほどのフレーズは、同音異義語を用いた楽しい言葉遊びになっています。

Faire de la musiqueのいろんな意味を覚えよう!

今度は、「Faire de la musique」という言い回しについて、ちょっとお話しておきましょう。この表現は、「音楽を演奏する」、あるいはfaireという動詞がもともと「つくる」という意味をもっていますから、「作曲する」という意味ももちます。

また、la musiqueの騒がしさを皮肉って、faire une réclamation(フェ-ル ユヌ レクラマシオン/抗議する)、faire une protestation bruyante(フェ-ル ユヌ プロテスタシオン ブリュイアント/うるさく文句を言う)などの意味を表すくだけた表現もありますので、あわせて覚えておくといいでしょう。

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