そのカタカナ英語は間違い?
そのカタカナ英語は間違い?
アタッシュケースは間違い?
ビジネスパーソンの必須アイテムのひとつ、「アタッシュケース」。既に日本語の一部として日常的に使われていますが、実は、これが間違いなのです!アタッシュケースは、本来は、フランス語であり、"attache case"です。しかも発音が、フランス語のつづりどおり、「アタッシェ」と発音するのが、正式な呼び名なのです。*通常フランス語のアクセント記号、アクサンテギュが、“e”の上にはつきます。"cliche"の"e"も同じです。
フランス語のつづり"che"の部分は、"cliche"などでも分かるように英語でも「シェ」「クリシェ」「アタッシェ」と発音すると覚えておきましょう!「アタッシェ・ケース」が正しいのです。
リラクゼーションは間違い!?
変化の激しい国際ビジネスの現場でこそ、「忙中閑あり」、リラックスすることが必要です。ストレス社会を反映してか、商品のキャッチとしても使われることがしばしばです。このリラクゼーションは、微妙にまちがっているのをご存知でしょうか? 正確には、"relaxation"、「リラクセーション」と清音ばかりの発音となります。
エキシビジョンはどうなの?
国際展示会なども、ビジネスシーンでは欠かせないものですが、この「展示会」に相当する英語、"exhibition"は、どうでしょうか?「エキシビジョン」のように、"tion"が、「ジョン」と濁音化しているケースが時に見られます。これは、正確には、「エキシビション」となります。これは、日本語の「連濁」という現象で説明がつく間違いで、先に"bi"「ビ」という濁音があるために、そのあとに続く"tion"が、つられて濁音化してしまっているのです。英語の本来のつづりをしっかりと頭に入れておくことが大切であるといえます。
シュミレーションは大丈夫?
次は、ビジネスでもよく使う用語、シュミレーションです。プレゼンなどでもよく使う単語ですから、慎重に発音したいものです。カタカナとしてよく普及しているために、疑いもしないで使ってしまう典型ともいえるものです。さて、英語のつづりを見てみると、"simulation"ですから、実際には、「シミュレーション」と発音すべきなのです! "i"と"mu"のところが、日本語では、逆に捕らえられてしまっていることが分かります。プレゼンで発音した後で、「?」と思われないように注意いたしましょう!
コミニュケーションは取れてますか?
綴りを思い浮かべれば発音がわかる
でも、もっと原音の英語音に忠実に、と考えれば、これも本当は十分とはいえませんね。そう、"cation"の"ca"は、英語では、「二重母音」ですから、本当ならば、「コミュニケイション」とすべきかもしれません。時に、この表記にこだわる方もいらっしゃいます。ただ、一般的には、日本語のカタカナでは、「コミュニケーション」となります。
いかがでしたか?
普段、日本語として何気なく使っている、「カタカナ英語」。勿論、そのまま正確に英語の音を反映しているケースもありますが、原音に忠実かつ敏感でいることは、本当の英語の発音の際に、恥ずかしい思いをしなくて済むことにもつながります。
この他にも、"affiliate"の「アフィリエイト」を「アフェリエイト」、"featuring"の「フィーチャリング」を「フューチャリング」、"avocado"の「アボカド」を「アボガド」など様々な「音」の間違いがカタカナ英語にはあります。今一度、ビジネスシーンで英語として使う際には、注意を払いたいものです。
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