英語で自分の好みを伝える時は「私はこっちの方が好き!」
海外旅行先のお店で「私、赤よりも白いお皿の方がいいわ」というように、○○よりも△△のほうがいいという表現が必要になることがありますよね。そんなときに便利なのが
prefer
です。Aの方が好きだというのであれば
I prefer A.
といえばいいのです。たんに I like A. というだけでは「私はAが好きです」になるので、ほかのものとの比較がそこには含まれていません。prefer を使うことで、何と比較しているかははっきりしないものの、比較した上でAを選んでいるというニュアンスを出すことができます。
一方、何と比べているかということをはっきり言いたいときには、
I prefer A to B.
(私はBよりもAが好きだ))
といいます。to 以下は、「~に比べて」という意味になり、比較の対象を表しています。
prefer や prefer A to B の表現の例文としては、
Would you prefer red or white wine?
(赤ワインと白ワイン、どちらになさいますか?)
I prefer single life.
(ぼくは独身生活の方がいいな)
I prefer letter to e-mail.
(私は電子メールよりも手紙の方が好きよ)
I prefer to stay indoors.
(私は部屋にいる方が好き)
などがあります。なお注意として、最後の例文は prefer to となっていますが、これは to stay indoors (部屋にいること)という不定詞を prefer するという形になっているので、to があるからといって prefer A to B の表現ではないことに注意しましょう。
英語で自分の好みを伝える表現、「prefer」の関連語句
prefer という動詞には、名詞 preference、形容詞 preferable 、副詞 preferably もあります。ついでにこれらも覚えてしまいましょう。
preference
好み、嗜好、優先
prefer が何かと比較した上であるものを好むという意味を表すことから、その名詞形である preference は「好み、嗜好、優先」などの意味になります。たとえば次のように使います。
Companies should know customer's preference.
注
company 会社
customer 顧客、消費者
preferable
好ましい、より望ましい
A is preferable.と言えば「Aのほうが望ましい」という意味になります。よく使われる形としては、it is preferable to 動詞.という構文で、「~するほうがよい」「~する方が好ましい」を意味します。たとえば
It is preferable to install anti-virus software.
注
install (ソフトを)インストールする、入れる
anti-virus software アンチウイルスソフト
なおこの構文で、"to 動詞"のかわりに"not to 動詞"にすれば「~しないほうがよい」という意味になることにも注意しましょう。
preferably
好んで、できれば、なるべくなら
より好ましいように、という意味で使われる副詞が preferably です。たとえば
I would like to receive your reply preferably by the end of this month.
注
receive 受け取る
reply 返事
さらに覚えよう! 好みの比較対象には to を付けることが基本
なお、prefer A to B という形があったように、比較対象には to を付けることが基本ルール。ということで、preference, preferable, preferably にも比較対象がある場合には to を使います。たとえばTaking action is preferable to doing nothing.
注
taking action 行動を起こすこと
doing nothing 何もしないこと
一つの単語から関連語句までまとめて覚えてしまえば楽ですよね。ぜひいろいろな場面で使ってみてください。
【関連記事】