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月食・日食は英語で何?『太陽と月に背いて』の原題「皆既食」も

英語で皆既日食・月食は何と言うか知っていますか? 「皆既食」は「Total Eclipse」となりますが、これを原題としたレオナルド・ディカプリオが詩人のランボーを演じて話題になった映画『太陽と月に背いて』もあわせてご紹介します。

執筆者:尾崎 佳加

月食、日食、皆既食は英語で何?eclipsの意味や使い方の違いも

月食を英語で

月食を英語で

月食は、英語でLunar eclipseといいます。Lunarは月の女神ルナ(Luna)から転じて月そのものをこう呼ぶようになり、eclipseは日食を含む「蝕」を意味します。

日食は、Solar eclipseです。皆既月食とは、太陽、地球、月の順で惑星が一直線に並ぶとき、地球の影に月がすべて隠れてしまうこと。

同じく皆既日食は、月が太陽と地球の間に入って一直線に並ぶとき、太陽全体が月に覆い隠されることを意味し、このことをTotal eclipseと呼びます。

Total Eclipseといえば、95年製作、レオナルド・ディカプリオ主演の映画『太陽と月に背いて』の原題がこれでした。「皆既食」というタイトルのもとに繰り広げられるドラマはいったいどんなものなのでしょうか?
 

ランボーのセリフ「I want the Sun」

Arthur Rimbaud: I have no intention of taking a job. My work is going far too well - I can't afford to waste time earning money.
ランボー:仕事につく気などない 私の作品は優れすぎている
金を稼ぐために時間を無駄にすることなどできない


舞台は19世紀のフランス。早熟の天才と呼ばれた詩人アルチュール・ランボーは、象徴派の詩人として名をはせるポール・ヴェルレーヌと出会い、禁断の恋に落ちていきます。

ランボーが実際に上記のセリフを放ったかどうかはさておき、他の詩人を退屈と批判したり、家族のあるヴェルレーヌを誘惑して逃避行を重ねた少年の破天荒ぶりは何をも恐れぬものでした。

1873年、ランボーに心酔しすぎたヴェルレーヌは発砲事件を起こして投獄されます。その独創性で周囲を翻弄したランボーは、光を遮り、自らの影ですべてを多い尽くす力を持っていたのです。

「皆既食」を意味する原題よりもさらに怜悧で、自然の摂理にも歯向かうという邦題より過激で詩的な美しさを含んでいますね。

地獄の季節』『イリュミナシオン』などランボーの代表作は、感性にうったえる挑戦的な内容で後の詩人たちに多大な影響を与え、現在もその解釈において文学者たちに課題を与え続けています。

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