資格・検定/資格アーカイブ

検定は?仕事内容は?貿易業界の表裏【3】(4ページ目)

華やかなイメージがつきまとう貿易のお仕事。実際のところはどうなの?そんな疑問に貿易実務に従事、「貿易実務検定」情報サイトを運営している先輩が応えます!インタビュー記事最終回。

いぬかい はづき

執筆者:いぬかい はづき

仕事に活かせる資格ガイド

サイトを立ち上げた理由&貿易の仕事を目指す人へ

ガイド:
サイト「貿易実務検定合格への道」について伺います。
お忙しい中、あえてこうしたサイトを立ち上げられたきっかけは何だったのでしょうか?

かおるさん:
私がこのサイトを作ろうと思ったのは、自分自身が単純に「貿易=英語=世界を相手にした仕事=カッコいい」と言ったイメージでこの世界に飛び込んでみて、実はイメージとは全然違う世界だなあと思った経験が大きいです。
だからこそ、これから先、貿易関係の仕事をしたいと思っている人が、イメージだけで就職や転職を決めたりせず、実際こういう仕事なんだよというのを伝えたいと思いました。

どの世界も、「自分のイメージと違う」という仕事は多いとは思います。
しかも、就職して初めてそれが判明しても、元の仕事や他の仕事には簡単には戻れないですよね。
なので、実務をやっている人が、自分の仕事をこんな仕事なんですよと説明できたら、イメージとの相違を少しでも減らせるかなあと思い、サイトを作りました。

ガイド:
そういう方が増えてくださると、キャリアカウンセラーとしても参考にできてありがたいですねえ。

かおるさん:
そういう意味では、就職活動する学生さんの職種研究にも役立てればよいなあと思って、作成しています。

特に社会経験の無い学生さんは、イメージが先行しがちだと思うので、このサイトを見て仕事内容を観察してもらえたらうれしいなあと思っています。
元々このサイトを作る前からTOEICのサイトを作ったり、旅行した時のサイトを作ったりしていました。なのでサイトを作ること自体は、それほど抵抗は無かったというのもありますね。

ガイド:ユーザーの方からの反響などがあれば。

かおるさん:
サイト立ち上げから間もないので、まだまだ反響は少ないですが、実は「貿易実務検定」に興味のある方からメールを頂き、「貿易英語に書かれている英語のスペルが違いますよ。」とご指摘を頂きました。
結構恥ずかしかったですが、訂正して今は正しいスペルの英語が載せることができたので、その方には感謝しています。

ガイド:
本当に丁寧に作っていらっしゃるサイトですから、これから貿易業務や検定試験に興味をお持ちの多くの方々に見ていただきたいですね。

かおるさん:はい。皆様、ぜひお越しください!(笑)

ガイド:
さて、仕事のこと、サイト運営について、など、今後の展望について伺えますか?

かおるさん:
仕事に関しては、まだまだまだ修行中なので身につけることは沢山有ります。早く一人前になりたいです。
今まで現地法人への出荷を中心に仕事をしてきたので、L/C(信用状)を使った出荷をしたことがありません。ですので、L/Cを使った出荷業務をやってみたいなあと思っています。

船の仕事をしたことがないので、船の仕事をしてみたいし、輸出許可申請書の作成のお手伝いはしたことあるのですが、実際に経済産業省に行って申請をしたことがないのでそれもやってみたいです。

そうやって、少しずつ新しい知識を身につけることが出来たら、「貿易実務検定合格への道」のサイトも随時更新したいですね。

それから、プライベートでは、私は特に鉄道旅行が好きなので、これからも色んな電車に乗りたいなと思います。
最終的な夢は、着物姿でオリエント急行に乗ることです。一体いつ実現できるのか……(笑)

ガイド:着物姿でオリエント急行……。素敵!(笑)

かおるさん:(笑)

ガイド:
最後に、これから「貿易実務検定」を受験しようと考えている方、貿易業務に就きたいと考えている方たちに向けてアドバイスがあれば。

かおるさん:
「貿易実務検定」に限らずですが、資格取得のための勉強は相当エネルギーを使います。
私が言うのもなんですが(笑)、勉強の計画は立てたほうがいいと思います。そして、立てた計画は実行しましょう。行き当たりバッタリは最後で泣きます。

その一方で、C級受検の時、私は試験範囲の勉強が終らず、受検当日ギリギリまで勉強してました。
ギリギリまで勉強していましたが、問題数を解いていく内に、体の内側からフツフツと自信が涌いてきました。「きっとこれだけやったら大丈夫!」という自信は試験会場で大いに有効だと思います。

そして、とにかく最後まで諦めないことです。
貿易実務検定B級とC級は、マークシート形式の問題なので分からなくても解答用紙を埋めるということも大事です。白紙で出すことは絶対にしないでください。

それから、貿易実務に就きたいと考える方へ。
今貿易業務は、結構幅広い分野にまたがっています。メーカーや商社、フォワーダー、船会社、航空会社、保険会社、銀行など色々な業界が携わっています。どの業界に入るかで、貿易業務のどの部分を分担するかも違ってきます。
だからこそ、自分のやりたいことを明確にしておかないと、「こんなはずじゃなかったのに」となってしまうと思います。「貿易実務検定」を受けると、大体どの会社がどの仕事を分担しているのかがイメージできるのかもしれません。

もちろん、就職前には必ずしっかりと業界研究をしてください。私のサイトも、微力ながらお役に立てるかもしれません。
皆さんの後悔の無い受検&就職をお祈りします!

ガイド:ありがとうございました。


※参考リンク
貿易実務検定合格への道
今回ご協力いただいた、かおるさんのサイト。「貿易実務検定」に合格、実際に貿易実務に就いているかおるさんならではの実体験に基づく情報が満載です。
  • 前のページへ
  • 1
  • 2
  • 3
  • 4
※記事内容は執筆時点のものです。最新の内容をご確認ください。

あわせて読みたい

あなたにオススメ

    表示について

    カテゴリー一覧

    All Aboutサービス・メディア

    All About公式SNS
    日々の生活や仕事を楽しむための情報を毎日お届けします。
    公式SNS一覧
    © All About, Inc. All rights reserved. 掲載の記事・写真・イラストなど、すべてのコンテンツの無断複写・転載・公衆送信等を禁じます