華やかなイメージは本当?貿易の仕事の実際

ガイド:
さて、ここからは、実際の貿易実務について伺っていきましょう。
ズバリ、実際にお仕事をして感じる貿易業務とは?こんなところが大変とか、一般に持たれているイメージとは違うな、と感じる点があれば伺えますか?

かおるさん:そうですね。
この仕事を始める前は、貿易=英語=世界を相手にした仕事=カッコいいと言ったイメージが有ったのですが、実際は結構男社会で、スマートとはかけ離れた時間勝負の世界です。

また、英語に関して言えば、確かに書類自体は英語ですが、実際に英語力が無いと書類を読むことが出来ないのか?と言われると、書類で見るところはたいてい決まっている(品名、金額、注文番号など)し、英語はそれほど使わないです。

ガイド:イメージとは、だいぶ違うんですね。

かおるさん:
もちろん、書類が英語で書かれている以上、英語に対してアレルギー反応がある人は難しいと思いますけどね。

ガイド:他にはいかがでしょうか?

かおるさん:
とにかく一度にいろんな事が起こる業務なので、時間が経つのがとても早いです。
特に午前中は、緊急出荷は毎日何件もメールやFAXで届くし、前日出荷の貨物がフォワーダー(※注)の倉庫に搬入された時にダメージがあった場合、朝一で連絡が来ます。息つく暇もありません。

忙しい時に限って、貨物がミッシング(行方不明)になったり、電話対応に追われたり、ドキュメント(書類)出荷業務など対応に追われているうちに、あっという間に午前中が終ります。

午後は午後で、翌日出荷の書類のチェックやストックへの出荷指示の仕事を片付けていきます。隙間時間が有れば、通関後の書類のチェックをしたり、請求関連のデータを作成します。時間内に終らなかったら、残業して業務を行います。

特に忙しい時は本当に忙しくて時間に追われて毎日がとてもスリリングです。また、出荷依頼は傾向はありますが、毎日変動します。なので先の行動が読みにくいです。
友達と飲む約束していても、その日にならないとその日が忙しい日なのか忙しくない日なのか分からないので、とても不安定でなかなか友達と飲む約束が出来ません。


※注:通関業者のこと。輸出貨物の通関手続きをする会社です。かおるさんが働いている会社では、輸出する際、貨物は会社の倉庫から通関業者の倉庫に搬入してから通関の手続きをするそうです。


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