経理系資格《王道》と《新星》を徹底比較!
日商簿記検定 vs 経理・財務スキル検定(FASS)

経理系資格は「簿記検定」だけじゃない!期待の新星「FASS」に注目

経理系資格は「簿記検定」だけじゃない!期待の新星「FASS」に注目

経理系資格の「王道」と言えば、なんと言っても日本商工会議所主催簿記検定試験(以下「簿記検定」)

当「仕事に活かせる資格」サイトでもたびたび取り上げてきたように、「会社の数字」を読み解き、より深く理解・分析するスキル「計数感覚」を鍛える資格の代表格として、スタート以来50年以上を経過した今でも、経理職はもとより、様々な職種のビジネスパーソンから注目される人気資格です。

ところが、「仕事に活かせる資格」としての不動の地位を獲得している感のあるこの「簿記検定」に、待った!をかける経理系資格の「新星」が登場。それが、2005年11月にスタートした経理・財務スキル検定(以下「FASS」)です。

2016年1月31日時点での累計受験者は、43,159人というこの「FASS」、経済産業省が整理した「経理・財務サービススキルスタンダード」をもとに、実務能力の測定を目指したもの。それも、従来の「簿記検定」では測れなかった「実務スキル」の評価基準を望む企業側のニーズに合わせて導入されたということですから、その発端からして極めて「挑戦」的。就・転職市場において不動の人気・知名度を誇る「簿記検定」にとって、経理系資格きっての好敵手となる可能性大の注目株なのです。

今回は、そんな経理系資格の「王道」簿記検定と、期待の「新星」FASSを徹底比較してみましょう!

【INDEX】
 

簿記検定・FASSってどんな検定? 試験概要を徹底比較!

まずは、両者の試験概要から比較してみましょう。

     簿記検定 FASS
試験方法 筆記試験 コンピュータによる四肢択一形式
試験区分 【3級】商業簿記5題以内(2時間)
70%以上の正答で合格
【2級】商業簿記・工業簿記(初歩的な原価計算を含む)(2時間)
70%以上の正答で合格
【1級】商業簿記・会計学(1時間30分)、
工業簿記・原価計算(1時間30分)
70%以上の正答で合格(但し1科目ごとの得点は40%以上)
【FASS試験本体】
資産分野 決算分野 税務分野 資金分野から合計で100問、90分
※合否ではなく総合点から5段階のレベルでスキル評価し、分野毎の達成度合いも表示。

【オプション科目(英語で受けるFASS)】
上記4分野に回答後、任意で受験可能30問、30分
※達成度合いから3段階のレベルで評価を表示
 
受験料 【3級】2,800円
【2級】4,630円
【1級】7,710円
(税込)
10,800円(法人会員8,640円)税込
受験資格 特になし 特になし
試験日程 【2、3級】6月の第2日曜日、
11月の第3日曜日、
2月の第4日曜日
【1級】6月の第2日曜日、
11月の第3日曜日
※午前(3級・1級)、午後(2級)に分かれて実施するため、
3級と2級、2級と1級はダブル受検可能
上期試験(5月1日~7月31日)

下期試験(11月1日~1月31日)

※受験日の3か月前から3日前まで予約可能(申込はインターネット。初めて受験する場合は、公式HPにてユーザIDとパスワードの取得が必要)
試験会場 各地の商工会議所が指定する会場
(大学・高校・中学校等。全国で約500ヶ所)
全国200ヵ所
難易度 【1級】5.9%
【2級】21.2%
【3級】40.3%
※全て2017年11月合格率
【レベルA】18.9%(9,176人)
【レベルB】18.1%(8,775人)
【レベルC】28.42%(13,774人)
【レベルD】25.38%(12,246人)
【レベルE】9.3%(4,522人)
※過去類型内訳(2017年7月末現在)

パッと見てわかるのは、試験方法と評価区分の違い。

インターネット形式の試験を採用している「FASS」は、期間中は随時受験が可能なため、忙しいビジネスパーソンにとってはありがたいですね。また必然的に、スコアアップを狙った再チャレンジの機会も増えます(注:同一受験期間内で再受験することはできません。例えば2018年度上期に受験された場合、再受験できるのは2018年度下期以降の受験期間となります)。

級ごとに受験する「簿記検定」は、一度合格してしまえば永久に資格ホルダーでいられる、いわば「一生モノ」の資格。

一方、TOEIC(R)などのようにスコアでスキルを評価される「FASS」では、定期的な受験により、日頃のブラッシュアップの成果を反映させやすくなると考えられます。


>>かたや「級別」、かたや「5段階」。「簿記検定」と「FASS」、レベルの評価方法はどうなっているのでしょうか?