役に立つのはどちら? 資格の効果を徹底比較!

「仕事に活かせる資格」のイメージが定着している「簿記検定」。「ほんとに知ってる?定番資格【簿記編】」では、一般的に考えられる効果を以下のようにまとめてみました。

「簿記検定」の効果

■その1:合格者への特典がある
1級合格者に税理士資格の受験資格が与えられることは、比較的知られていますが、その他にも下記のような「特典」があります。
1級 ・税理士の受験資格が与えられる
・職業能力開発促進法の指導員資格試験において、事務員の試験科目が一部免除される
2級 ・大学・短大入試での優遇がある(各校による)※注
・授業料全額免除の対象となる(群馬県:前橋国際大学)
3級 大学入学資格検定(大検)で「簿記会計」の科目が免除される
※注:大学・短大の入学基準・優遇となる商工会議所の検定試験参照のこと

■その2:経験との組み合わせで就・転職のアピール材料となる
資格より実務経験が優先される経理職でも、「簿記検定」2級は書類審査での合否の目安として使われること多し。1級なら、実務経験が不足している際の補完材料となることもあります。
また経理職以外でも、営業事務や一般事務で資格を持っていれば「尚可」という求人は多く、経理・営業事務などの実務経験がある方であれば、取っておいて損は無い、むしろ「取るべき資格」と言って良いでしょう。

■その3:ビジネスパーソンとしての基礎力アップ
簿記を学ぶことによって習得できる経営管理能力や分析力は、ビジネスパーソンの基礎力強化に欠かせないもの。特に、現在管理職に就いている、あるいは将来的にマネジメント層を目指したいなら、必ず役に立つでしょう。もちろん仕事だけでなく、家計管理に使ってもOKです。

一方の「FASS」の効果はどうでしょうか?


「FASS」の効果

■その1:合格者への特典がある
Aランク取得者を、「スタンダードCFO資格」認定の要件とする予定。
※従来、日本CFO協会と社団法人金融財政事情研究会との共催で実施されていた「スタンダードCFO資格試験」は、2007年9月9日実施分をもって、共催としての試験実施を終了。同協会の認定試験は「FASS」に移行されます。

■その2:社内でのキャリアアップ・評価アップに効く
スタート当初から、多くの大手企業が導入しているのも「FASS」の特徴。これらの企業では、自社社員のスキル教育やジョブローテーションの参考として「FASS」のスコアを活用しており、特に経理・財務部門でのキャリアアップ・評価アップを目指すビジネスパーソンにとっては見逃せない傾向と言えるでしょう。

■その3:高スコアで年収アップのチャンスあり
受験の際に収集した受験者個人の属性とスコアとの分析結果によると、「FASS」のスコアと、年収、経理財務の経験年数、役職との間に明確な相関関係があることがわかっています。これはいわば「FASS」が、「現場での納得感が証明された実務検定」であることの証明。こうした認識が普及すれば、高スコアをマークして実力を証明することにより、職場での適正な人員配置が可能となり、結果的に年収アップのチャンスに結びつくこともあるでしょう。




率直に言って就・転職市場においては、「簿記検定」の知名度は圧倒的。多くの就・転職サイトでも、「簿記検定」をキーワードにした求人は数多くヒットしますが、「FASS」でのヒットはほとんどありません。
もっとも片や50年の歴史、片や2005年スタートの新資格。受験者数も文字通り「桁違い」なのですから、こうした違いは当然と言えば当然。
むしろ新資格でありながら、「FASS」が大手企業を中心に、企業の経理・財務スキルの新スタンダードとして認識されているという事実の方が、より注目に値すると言って良いでしょう。


>>「簿記」vs「FASS」の徹底比較は、まだまだ続きます!次ページでは、残る「その他」の要素について見てみましょう。